「博多どんたく港祭り」「博多祇園山笠」と並び、「筥崎宮放生会(はこざきぐうほうじょうや)」は博多三大祭りとも呼ばれています。
県外からも多くの見物客が訪れる福岡を代表するお祭りです。
500以上の露店が出店して、大よそ100万人もの人が訪れるとビッグイベント。
そろそろ秋かなと感じさせるお祭りでもあります。
そんな、筥崎宮放生会の見どころをタップリと紹介しちゃいますね。
筥崎宮 放生会の読み方
一応ですが、確認のために。
はこざきぐうほうじょうや
と読みますので^^
筥崎宮 放生会いつからいつまで
●開催期間
2024年9月12日(火)~18日(月)
●開催場所
筥崎宮全域
筥崎宮 放生会の歴史を知っておこう
生命を尊び、殺生を戒め、秋の収穫に感謝するという理念のもと、生き物やペットの供養、商売繁盛や家庭の安全を祈願する行事が、筥崎宮の放生会期間中に行われます。
当初は戦死者の供養を目的として始まりましたが、何度か中断される悲しい歴史もありました。
しかし、1701年に福岡藩の当主が神職の願いを受け入れ、筥崎宮の放生会を復活させることに同意しました。
頓宮という別の神社を海岸に建て、本宮と頓宮を往復する祭りとして再開されました。
筥崎宮の放生会は、毎年9月に1週間にわたってさまざまな行事が行われます。 祭りのハイライトは神輿行事とされており、御下りと御上りの2つに分かれ、交互に行われます。
それぞれの行事は1年ごとに交互に行われ、本宮の夕御饌祭や頓宮の朝御饌祭は奇数年、二日祭は偶数年に行われます。
筥崎宮 放生会の賑やかな露店
お祭り期間中、本殿から箱崎浜へ続く参道一帯には、お化け屋敷や射的、ヨーヨー釣り、新しょうがなど500軒以上の露店が立ち並び、合計100万人以上の観光客が訪れるイベントが開催されます。
昼夜を問わず賑やかな雰囲気に包まれる露店エリアは、夜になると一層盛り上がり、賑やかな祭りの雰囲気が漂います。
さらに、2年ごとの奇数年には「御神幸」と呼ばれるお神輿の行列が行われ、白装束の氏子約500人が博多の街を歩きます。
この行列は、古来の様式を保ちながら、まるで時代絵巻のような美しい光景を見せています。
筥崎宮 放生会の見世物小屋
「見せ物小屋」と呼ばれる場所は、戦国時代から明治時代にかけて、さまざまな芸術や演目を披露する場として存在していました。
筥崎宮の放生会では、かつての見せ物小屋を再現した露店が登場します。
伝統的なマジックショーや操り人形劇など、他では滅多に見ることのできない演目が楽しめます。
中でも特に人気なのが、お化け屋敷です。レトロで幽霊めいた雰囲気を楽しんでみることをおすすめします。
放生会名物「新しょうが」
この放生会で提供される新しょうがは、そのまま長い根と葉が付いています。
なぜ新しょうがが名物となったのかにはいくつかの説がありますが、昔は箱崎地域にはしょうが農家が多く、新鮮なしょうがが採れると、多くの店で販売されていたとされています。
さらに、放生会に訪れた黒田官兵衛が、新しょうがをお土産にもらい大いに喜んだことから、それがお土産として愛されるようになったという伝説もあります。
放生会で大人気のおはじき・ちゃんぽん
江戸時代から続く放生会の伝統とされる「チャンポン」と呼ばれるガラス細工は、筥崎宮の巫女たちが手作業で絵付けを施すものです。
一つひとつ丁寧に手作業で作られる貴重なチャンポンも、ぜひご覧いただきたいです。
放生会の期間中には多くの露店が並びますが、その中でも多くの人が楽しみにしているのが「おはじき」です。
直径2cm程度の素焼きの粘土製品で、魔除けのお守りとして職人たちが一つひとつ手作りしています。
可愛らしい外見から毎年すぐに売り切れとなり、手に入らないことで有名です。
2017年頃からは転売問題が浮上し、放生会では一時販売が中止されましたが、現在は通年で購入可能です。
おはじきも人気商品となり、入手機会も増えたため、気になる方はこちらもぜひチェックしてみてください。
放生会で運だめし!鳩みくじ
筥崎宮の放生会では、景品がついたおみくじ「鳩みくじ」が楽しめます。
ちなみに、1回300円。
この「鳩みくじ」には、豪華なプレゼントも用意されています。航空券やホテルの滞在券、食事券などが当たることもあるようです!
「鳩みくじ」は、年に一度の運試しとして、多くの人が訪れる楽しみの一つです。
筥崎宮の放生会に参加した際には、ぜひおみくじを引いてみてください。
筥崎宮 放生会の混雑状況
放生会の賑わいは時間によって異なり、絶えず混雑しているわけではありません。
昼間は来場者も少なめで、のんびりとお祭りを楽しむことができます。
人ごみを避けつつ、お祭りの雰囲気を味わいたいという方には、夜以外の時間帯がおすすめです。
筥崎宮 放生会へのアクセス
周囲の道路には駐車が許可されていません。
自動車で訪れる際には、駐車場を利用してください。
駐車場への出入りは国道3号線から行う必要があります。 放生会へのアクセスは、「箱崎宮前駅(最寄り駅)・箱崎駅・吉塚駅」のいずれかから徒歩で可能です。
箱崎宮前駅は天神方面からお越しの方におすすめです。吉塚駅と箱崎駅はJRをご利用の方に適しています。
【福岡市営地下鉄】
箱崎宮前駅より徒歩3分(1番出口)
【JR鹿児島本線】
箱崎駅より徒歩8分
【西鉄バス】
箱崎より徒歩3分
【JR九州バス】
箱崎1丁目より徒歩2分
筥崎宮の駐車場
車は筥崎宮の駐車場に停めることができます(おおよそ100台~200台)
しかし、人も混み合うので車での来場はオススメできません。
公共交通機関を利用することをオススメします。