春季到来時、河内藤園は藤の花のアーチを公開します。日本の詩歌にも登場する藤の花は、4月から5月にかけて見頃を迎えます。
河内の藤はその美しさで特に知られており、百年以上の歴史を持つ木々がアーチや棚を形作り、華やかに咲き誇る花房は繊細な美を放ちます。
これらの藤の木は密に生い茂り、太陽の光をほとんど遮るほどです。
この夢幻的な光景は国内外の多くの訪問者を引き寄せます。
この場所の見どころは、それぞれ長さが80メートルと220メートルに及ぶ二つの藤のアーチです。
20種類以上のバリエーションの藤が楽しめます。
藤色の美しいグラデーションは、淡い色から濃い色まで多彩です。
時折、ピンク、青、白い花が顔を出し、その美しさをさらに際立たせています。
河内藤園2024開花状況や見頃はいつ？
河内藤園では、藤の花の一般的な開花シーズンが4月の後半から5月の中旬にかけてで、22種類の藤が美しく咲きます。
2023年の河内藤園での藤の開花は4月の終わりに始まり、5月の初めには最も美しい時期を迎えました。
藤の花の最盛期は通常、年にわずか一週間程度です。
河内藤園には、野田長藤や口紅藤を含む、長い花房と短い花房の両方を持つ約22種類の藤が植えられており、そのため見頃の時期には多少のずれがあります。
2024年に入り、4月20日現在で河内藤園の藤は全体的に開花が始まっています。
最新の開花状況は河内藤園のインスタでも公開されています。
河内藤園のインスタはコチラ＞＞
河内藤園のチケットいつから？コンビニで取れるか
2016年以降、河内藤園の入園には予約制チケットが必要となりました。
現地での当日券の販売は行っておらず、事前購入が必須です。
混雑を避けるためにチケットの販売は数量限定で、指定された日時でのみ利用可能です。
チケットの変更やキャンセルは受け付けていません。
利用可能な時間帯は、朝8時から10時、10時から正午、正午から14時、14時から16時、16時から18時の5つに分けられています。
訪問者は入園時間を予め決めてチケットを購入する必要があり、一度入園すれば長時間の滞在も可能です。
チケットは売り切れ次第終了となるため、訪問予定日のチケットは早めに手に入れることが推奨されます。
入園料は500円から1500円で、時期によって異なりますが、1500円の場合が藤の花の最も美しい時期です。
2024年度の予約チケットは、4月20日から5月6日の間で利用でき、混雑緩和のため予約制が採用されています。
チケットは4月1日から国内のコンビニエンスストアで販売開始されます。
2024年春の入園方法では、事前にコンビニで500円の日時指定入園券を購入し、当日に最大1000円の差額を支払う二段階の料金システムが設けられています。
大人1名のチケットで、高校生以下2名までが無料で入園できます。
予約に関する詳細は、河内藤園の公式ウェブサイトにて3月25日から情報が提供されています。
河内藤園の公式サイトへ＞＞
河内藤園のツアーはるの？
あります。いくつか有名所を紹介します。
阪急交通社
クラブツーリズム
HIS
河内藤園へのアクセス（電車と車）
【場所】
河内藤園
〒805-0045 福岡県北九州市八幡東区河内２丁目２-４８
【電車】
JR「八幡駅」から車で約20分
【車】
・北九州都市高速「大谷IC」から約20分
・北九州都市高速「山路IC」から約20分
河内藤園へのシャトルバス
八幡駅南口から河内藤園まで直結する期間限定の専用バスが運行されます。
このシャトルバスの運行は4月中旬から5月中旬までです。
バスの運行時間は朝7:45から17:00までで、最終の帰りのバスは18:15に出発します。
シャトルバスを利用される際には、事前に最新の時刻表を確認してください。
八幡駅でのバス乗り場は、駅の改札を出てすぐの駅前広場の左側に位置する一般バス停です。乗車には予約が必要で、事前にコンビニで購入したチケットが乗車券として使われます。
乗車券を事前に準備しておくとスムーズです。また、このバスの運賃は無料で、所要時間は約30分です。
以前運行されていた河内温泉あじさいの湯からの送迎バスは現在運行を停止しています。
河内藤園の駐車場
200台収容可能な専用駐車場があります。
河内藤園2024見どころと鬼滅の刃の聖地
河内藤園に足を踏み入れると、すぐに目に飛び込んでくるのは二つの壮大な「藤のトンネル」です。
その他にも、広大な藤棚や藤で覆われたドームが園内に設けられています。
この園では、野田長藤や口紅藤など、赤紫から青紫、紅、白、さらには八重種や様々な長さの花房を持つ22種類、合計150本の藤が咲き乱れます。
これらの藤は、色々な色や花房のサイズ、香りが異なり、訪れる人々に多様な魅力を提供します。
園内で特に人気のあるスポットは、広大な「大藤棚」です。ここに到着すると、一面に広がる藤の花の壮観に誰もが驚かされます。
このエリアは約1,000坪の広さがあり、特に野田長藤が密に咲き誇る光景は圧巻です。
上を見上げると、まるで藤の花のシャワーが降り注いでいるかのような美しい景色が広がっており、花の甘い香りも楽しむことができます。
かつては藤棚の下でピクニックを楽しむ人々もいましたが、木の保護のため現在はそのエリアの立ち入りが制限されています。
園内には110メートルと80メートルの長さの藤のトンネルがあり、満開時にはその美しい香りとともに、藤に包まれた独特の体験ができます。
トンネルに植えられた藤は、白から濃紫にかけての美しいグラデーションを見せ、まるで絵画のような美しさです。
また、藤ドーム内では360度藤に囲まれた景観を堪能することができ、その光景は外から見ても中から見ても素晴らしいです。
「鬼滅の刃」というアニメでは藤の花が鬼を払う役割を持ち、その藤棚が印象的に描かれていますが、河内藤園の藤棚もまるでそのアニメのシーンのようだと評判になっています。
河内藤園の歴史と由来
福岡県北九州市八幡東区に位置する河内藤園は、1977年4月に個人が運営する庭園として開園しました。
園の創設者、樋口正男氏は「生きた証をこの世に残したい」という願いから、山の斜面を自ら切り開き、数年にわたり藤を植え続けました。
この園の総面積は約3000坪で、そのうち1850坪が藤の栽培に利用されています。
園の周囲には紅葉する木々が植えられており、秋には鮮やかな紅葉が楽しめます。
河内藤園は主に藤と紅葉のシーズンにのみ開園され、長らくメディアの取材を受けずに知る人ぞ知るスポットでした。
しかし、2012年ごろからSNSの拡散により人気が急上昇し、アメリカのCNNによって「日本の最も美しい場所31選」の一つに選ばれるなど、国際的な注目を集めるようになりました。
観光客の急増による影響で周辺道路は頻繁に渋滞し、藤の根が踏み固められてしまう事態が発生しました。
これを受け、2016年からは事前予約制のチケットを導入し、藤を守るために園内には竹の柵が設けられました。
園内では藤の写真撮影は許可されていますが、順路に沿った場所での三脚や一脚を使用した撮影は禁止されています。
河内藤園の藤の花の絶景が後世にも引き継がれるよう、様々な配慮が行われています。
河内藤園の読み方
念のために確認しておきましょう。
河内藤園の読み方は、
かわちふじえん
となります。
河内藤園2024まとめ
河内藤園は、1977年4月に開園した美しい庭園です。毎年4月下旬から5月中旬にかけて、22種類もの藤の花が華やかに咲き誇り、訪れる人々を魅了します。
また、11月下旬には約700本の紅葉が色づき、秋の美しさを提供します。
この園の最初の藤は、河内貯水池の建設によって元の地を失うことになった河内村から持ち込まれたものです。
この藤は、開園当初から愛情深く育てられ、今では120年を超える大藤として、見事な花房を毎年垂れ下げています。
開園から半世紀が経過し、初代の園主によって始められたこの藤の木は、来園者に常に喜びをもたらしています。
訪れた際には、長年にわたり丹念に育てられたこの藤の花々をゆっくりとお楽しみください。
