「おてもやん」に合わせて、約5000人が市内を舞う。
この夏の熊本を彩る伝統行事は、47回目を迎える市民参加型の祭りで、地元の色彩が豊かに反映されている。
主要イベントの「おてもやん総おどり」では、熊本の伝統的な民謡「おてもやん」や、リズミカルな「サンバおてもやん」の音楽に合わせて、約60団体、総勢5000人の参加者が市の中心部を舞う。
さらに、「火の国ストリートフェスティバル」では地元のストリートミュージシャンやパフォーマーたちが活躍し、「火の国 Dance Splash 2024」では約100チームが競うダンス祭りが繰り広げられる。
また、夏の味覚を楽しめる「火の国ビア&ハイボールガーデン」も設けられる。
「おてもやん総おどり」のステージでは、各チームが独自の演出を披露し、参加者も観客も共に楽しめる。
また、飛び入りでの参加も可能である。
火の国まつり2024いつ?時間や場所に花火など基本情報
「火の国まつり」と称されるこの祭りは、熊本市中心地で開催される市民が主体となるお祭りです。
地域色を前面に出したこの祭りは、熊本の夏の代表的なイベントであり、毎年多くの訪れる人々で賑わいます。
「熊本にも大規模な夏の祭りを」という願いから始まり、1978年(昭和53年)にスタートした火の国まつりは、2024年で第47回を迎えることとなります。
2024年の火の国まつりは、8月2日(金)から4日(日)にかけて行われます。
■8月2日(金)17:00~
開幕式 / 下通りHAB前の特設ステージ
ここでは熊本城おもてなし武将隊による演舞などが予定されており、火の国まつりの開始を告げるイベントが開催されます。
■8月3日(土)13:00~16:30
第11回KDN国際交流キッズダンスイベントin熊本 / サクラマチクマモトエントランス
韓国、香港、台湾の学生と熊本の子どもたちが一緒にダンスを通じて交流を深めます。
■8月6日(土)19:00~
おてもやん総おどり / 市役所周辺
メインイベントの一つで、55の団体、約5000人が参加する壮大なダンスパレードは見る者を魅了します。
さらに、子供向けのダンスイベントやおばけ屋敷など、様々なイベントが計画されています。
かつては開会日に花火大会が開催されていましたが、2010年(平成22年)以降は安全への考慮から中止となっています。2024年も花火は見られませんが、数々のイベントで楽しむことができるでしょう。
2024年の火の国まつりは、きっと盛り上がることでしょう。
イベントの詳細はコチラ>>
火の国まつり2024屋台など露店の出店ある?
火の国祭りでは、伝統的な屋台グルメから、熊本独特の美食を堪能する機会があります。
多くの屋台が軒を連ねており、誘惑的な香りが空気を満たしています。
この香りには誰もが引き寄せられそうですね。
通常のメニューは勿論、過去には熊本特有の「ちくわサラダ」や「からし蓮根」、さらに「熊本ラーメン」など、地元ならではの料理を提供する屋台も出店していました。
2024年のラインナップも楽しみですね!
さらに、ケバブやトルネードポテトなどの国際的なグルメも多数登場します。
屋台の選択肢が多くて、何を食べるか決めかねるかもしれません。
いくつかの屋台はお昼前から営業を開始しているので、早めに訪れて食べ歩きを楽しむのも良いでしょう。
また、花畑広場ではビア&ハイボールガーデンが開催され、暑い夏に冷たいビールを楽しむことができます。
美味しい食べ物とお酒で、贅沢な夏の夜を過ごしてみてはいかがでしょうか。
火の国まつり2024総踊りコースと見どころなど
火の国まつりのハイライトは間違いなく「おてもやん総おどり」です。
「おてもやん」とは、熊本伝統の民謡を指します。
この「おてもやん」をサンバ風にアレンジしたバージョン、「サンバおてもやん」に乗せて、およそ5000人のダンサーが街を華やかに練り歩きます。
各団体がそれぞれの個性を活かしたパフォーマンスと、軽やかなリズムで、踊り手だけでなく、見ている人々も楽しませます。この光景は市街を一体感で包み込みます。
その様子を見ていると、自然と体が動き出したくなる人も多いのではないでしょうか?
特に、「おてもやん総おどり」は当日飛び入り参加も可能です!
初心者でも参加しやすいように、簡単な指導も受けられるので、気軽に挑戦できます。
この機会に参加して、夏の貴重な思い出を作ってみてくださいね。ただし、当日参加できる枠には限りがありますので、ご注意ください。
「おてもやん総おどり」のルートは、市役所周辺の水道町から銀座通交差点までの往復約1400メートルに及びます。
55の団体が参加し、歩行者天国となった道を踊りながら進む様子は、見る者すべてを圧倒する壮観です。
火の国まつり2024アクセス
【場所】
熊本市中心市街地一帯
【電車】
熊本市電 熊本城・市役所前駅が最寄り駅
【車】
九州自動車道 熊本ICより約20分
詳細のアクセスはコチラ>>
火の国まつり2024駐車場
専用駐車場は用意されていません。
出来るだけ、公共交通機関の利用をオススメします。
火の国まつり2024交通規制
8月3日(土)18:30~21:30は交通規制が敷かれます。
交通規制の詳細はコチラ>>
火の国まつり歴史や由来
熊本市を代表する大規模なお祭り「火の国まつり」は、伝統芸能の披露に始まり、アーケードや市中心街で市民が一斉に踊り歩く「おてもやん総おどり」、そして最終日の花火大会まで続く盛大なイベントです。
この3日間にわたる祭りは、熊本の夏の象徴として長年愛されています。
新しく仕立てた浴衣を身にまとい、家族連れが総おどりを見物し、カップルが花火を背景に寄り添う姿が印象的です。
「火の国まつり」が開始されたのは1978年(昭和53年)で、それから44年が経過しています。
1948年(昭和23年)から続く熊本市の祭りは、「招魂祭」や旧「火の国まつり」、「肥後ばってん祭」など名前を変えながら行われてきました。
熊本県日本舞踊協会の理事長である藤間富士齋さんによると、昭和30年代の火の国祭りで特に記憶に残るのは「火の国音頭」で、三味線や太鼓、長唄の生演奏に合わせて市民が踊る様子は風情があり、今でも70代や80代の市民にはその曲とダンスが体に染みついているそうです。
1978年、新たな「火の国まつり」が市民主体で創り出されました。
「あなたが主役」というスローガンのもと、祭りの名前も市民が命名し、メインイベントの「おてもやん総おどり」も市民が気軽に参加できる形で展開されました。
地元の踊りを取り入れることに重点を置き、県日本舞踊協会が振り付けを考案しました。
特に「おてもやん」の踊りは、元気で明るいイメージで若い世代にも参加しやすいよう工夫され、現在の人気のあるスタイルが形成されました。
振り付けは何度も修正を重ね、完成に至るまでには長い時間がかかったと藤間さんは述べています。
また、「火の国音頭」の復活への期待も持ちつつ、新しい「テーマおてもやん」が地域内で広く受け入れられるよう、藤間さんをはじめとする舞踊家が学校や事業所で踊りの講習を行い、地域の団結力を高める取り組みも進められました。
「市民みんなで作り上げる祭り」というコンセプトは、市民の参加意識を高め、新しく生まれ変わった初回の火の国まつりには1万6000人の市民が参加し、30万人の観客が訪れる盛況ぶりを見せました。
火の国まつり2024まとめ
熊本市の中心部で盛大に行われる。
熊本の夏を象徴する一大イベントとして、メインアクトの「おてもやん総おどり」には、約60の団体から成る5,000名のダンサーが参加し、伝統的な「おてもやん」や、テンポの良い「サンバおてもやん」の曲に乗せて、熊本の歴史的な街並みを舞台に踊りを披露する。
この「おてもやん総おどり」では、イベント当日に踊り連に飛び入り参加することができる。