「高浜おまんと祭り」は、若者たちが法被と地下足袋を着用し、装飾を施した馬に飛び乗り、一体となって走り抜ける勇壮で伝統的なお祭りです。
この祭りは、円形の馬場で行われ、鈴や造花で飾られた馬が疾走します。
このお祭りは、高浜市と知多郡東浦町を中心に知多湾岸で広く行われており、全国的にも有名です。
「おまんと祭り」として知られる春日神社での行事は、高浜市の無形民俗文化財にも指定されています。
また、愛知県の尾張地方から西三河地方にかけては、「馬の頭(馬の塔)」と呼ばれる伝統的な祭礼があります。
この祭礼は、馬に神様の象徴とされる装飾品を載せて社寺に奉納するものですが、「おまんと」祭りは、この「馬の塔」から発展したとされています。
高浜おまんと祭り2024いつ?時間や場所など基本情報
「高浜おまんと祭り」は、法被と地下足袋を身につけた若者が、円形の馬場で鈴や造花を飾った馬に飛び乗り、一緒に疾走する伝統的なお祭りです。
毎年10月の最初の日曜日とその前の土曜日の2日間、春日神社の境内(大山緑地)で盛大に開催されます。
今年の「高浜おまんと祭り2024」は、10月5日(土)と10月6日(日)に春日神社境内で行われる予定です。
この祭りは、約200年の長い歴史を持つ地域の重要なかけ馬奉納行事であり、歴史ある春日神社での開催となります。
今年も伝統を守りつつ、新たな思い出が作られることでしょう。
【開催日】
2024年10月5日(土)・10月6日(日)
【時間】
9:00頃~17:00頃
【場所】
春日神社境内
〒444-1334 愛知県高浜市春日町2丁目1-8
公式サイトはコチラ>>
高浜おまんと祭り2024屋台など露店の出店ある?
お祭りには屋台の楽しみを期待する人も多いことでしょう。
「高浜おまんと祭り」では、春日神社の境内に多数の屋台や露店が設置されます。
これまでにも、たこ焼きやお好み焼き、りんご飴、バナナチョコなどの人気屋台食品が販売されていましたし、地元の味わい深い三河焼きそばや三河フランクなどの地域グルメも楽しめます。
今年の具体的な出店内容はまだ明らかになっていませんが、新型コロナウイルスの影響が減少しているため、今年は屋台が特に賑わうことが予想されます。
ぜひ、この日を楽しみにお越しください。
高浜おまんと祭り2024アクセス
【場所】
春日神社境内
〒444-1334 愛知県高浜市春日町2丁目1-8
【電車】
名鉄三河線 三河高浜駅より徒歩約10分
【車】
知多半島道路 阿久比ICより約30分
高浜おまんと祭り2024駐車場
春日神社には参拝者用の駐車場はありますが、祭り期間中は使用不可となっています。
出来るだけ、公共交通機関の利用をオススメします。
高浜おまんと祭り歴史や由来にかけ馬など見どころについて
「高浜おまんと祭り」は1803年(享和3年)に始まり、豊作を祈願する伝統ある祭礼です。
初めは獅子の奉納が主でしたが、時が経つにつれて、雨乞いや感謝の意を込めて馬と獅子が奉納されるようになりました。
この祭りでは、最初の日には竜宮祭が開催されます。
竜宮祭は、海の神や水の神に豊漁や雨を祈願する神事です。
祭りに使われる神馬は通常、黒馬で、一般的には黒馬が雨を願う奉納に用いられます。
このため、高浜おまんと祭りは雨乞いに深く関連しているとされています。
祭り当日は早朝から、法被と地下足袋を着た若者約1000人が、約2キロメートルにわたって大行列をなし、神馬を先頭に練り歩きます。
神馬の背には、神霊が宿るとされる飾りが装飾されています。
春日神社に到着後、約100メートルの円形馬場でかけ馬が始まります。
馬は時速約40キロメートルで、1周10秒未満の速さで駆け巡り、その迫力は目の前を風が強く打つような感覚を与えます。
かけ馬は日中休むことなく続けられ、馬の驚異的な体力と動きが見られます。
参加する若者たちは、白の乗馬ズボンにどんぶりと呼ばれる前掛け、法被、手ぬぐいの鉢巻き、地下足袋と草鞋を身に着けており、その装いは薄手でありながらも、馬と共に走る際の勇気を象徴しています。
そして、勇壮に馬場を駆け抜ける人馬一体の姿は圧巻です。
また、かけ馬には大人だけでなく子どもも参加し、子どもたちはポニーを、少年たちは大人のサポートなしで少し速い馬に挑戦します。
これが彼らを強く育てる一助となるでしょう。
神馬の華麗な毛並みとその疾走、そして果敢に飛びつく人々の勇敢な姿は、見る人々をも熱くさせる祭礼です。
高浜おまんと祭り2024まとめ
愛知県高浜市にて、「高浜おまんと祭り」という迫力満点の祭りが春日神社で行われます。
この祭りでは、丸太で作られた円形の馬場で、鈴や造花を装飾した馬が自由に駆け巡ります。
これに、法被と地下足袋を着た若者たちが馬の頬飾りや綱を掴んで飛び乗り、驚くほどの速さで一緒に走り抜ける様子は見る者を圧倒します。
この地域、特に尾張地方から西三河地方にかけては、「馬の頭(馬の塔)」という伝統的な祭礼が行われています。
これは馬の背に神霊が宿る飾りを置き、装飾された馬具をつけて社寺に奉納するものです。
高浜おまんと祭りも、この「馬の塔」から発展した祭りであり、その文化的価値から高浜市の無形民俗文化財にも指定されています。