小竹八幡神社の祭礼である御坊祭は、和歌山県の中紀地区、特に日高地方で開催される最大規模の秋の祭典です。
毎年、3万人を超える来場者が集まるこの祭りは、その人出の多さから「人を見たけりゃ御坊祭」という言葉が生まれました。
この祭りは、「喧嘩祭り」とも呼ばれ、氏子組間の強い競争意識が見られる熱い男たちのお祭りです。
祭りの中で特に目立つのは「四つ太鼓」という名の太鼓台で、その迫力と見栄えが象徴的な役割を果たしています。
祭りは10月1日に幟の立てから始まり、3日には地鎮祭、そして4日の宵宮と5日の本祭と続きます。
本祭の日には午前中に神輿が渡御し、正午過ぎからは境内でけほん踊りや雀踊り、奴踊り、獅子舞などが捧げられます。
午後3時からは、各組が約1時間ずつ神社に向かって宮入りを行い、四つ太鼓や屋台、幟が練り歩きます。祭りのハイライトへと進んでいき、終了は深夜の12時頃になります。
御坊祭り2024時間や場所など基本情報
御坊祭り2024開催概要は以下となります。
【開催日】
10月4日(金)・5日(土)
【場所】
小竹八幡神社(御坊市薗)
※雨天決行、その場合はルート変更あり
【スケジュール】
●10月4日(金) 宵宮
☆昼 12:00~18:00 各氏子組が順番に小竹八幡神社に宮入をします。
☆夜 19:00~22:00 若連行事と呼ばれる四つ太鼓によるパレードを行います。
場所:「18m道路」と呼ばれる県道185号線にある島会館前交差点
●10月5日(土) 本祭
☆朝 9:00~13:00 小竹八幡神社から美浜町煙樹ヶ浜海岸まで渡御
☆昼 13:00~15:00 けほん踊り、雀踊り、奴踊り、獅子舞などの奉納
☆夜 15:00~24:00 各組の宮入り
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御坊祭り2024屋台など露店の出店ある?
屋台の具体的な内容についての詳細は特に公表されていませんが、イベント当日は歩行者専用区域として開放されるため、非常に賑わうことが予想されます。
御坊祭り2024アクセス
【場所】
■小竹八幡神社
〒644-0002 和歌山県御坊市薗642
【電車】
JRきのくに線「御坊駅」⇒紀州鉄道乗換⇒「西御坊駅」 徒歩3分
【車】
阪和自動車道「御坊IC」 約10分
■18cm道路(島会館前交差点)
〒644-0003 和歌山県御坊市島486-1
【電車】
・JRきのくに線「御坊駅」 徒歩25分
・JRきのくに線「御坊駅」⇒紀州鉄道乗換⇒市役所前駅 徒歩約10分。
御坊祭り2024駐車場
以下が臨時駐車場になります。
【旧ジャスコ跡地】
〒644-0002 和歌山県御坊市薗
御坊祭り2024歴史と見どころ
御坊祭りの正確な創始年は記録されていませんが、大正13年(1924年)には、現在の形とは異なるが、流鏑馬や騎馬競技が行われる祭りが存在していたことが知られています。
現在では、10ある氏子組のうち9組(中組、濱之瀬組、下組、紀小竹組、御坊町、名屋組、東薗組、春日組、上組)が神事に参加し、獅子舞や奴踊などの伝統的な行事を奉納しています。
祭りの余興として、「四つ太鼓」と呼ばれる太鼓隊も登場します。
ここでは、歌舞伎役者のように濃い化粧を施した少年4人が「乗り子」として登場し、見事な太鼓のパフォーマンスを展開します。
「人を見たければ御坊祭」と称されるほど、このお祭りは非常に賑やかです。
特に「四つ太鼓」は御坊祭りの主要な見どころであり、その圧倒的な演奏は多くの観客が目の当たりにしようと訪れます。
このリンクには本祭での宮入りの様子が映された動画が掲載されており、祭りのクライマックスとされる瞬間です。
総重量1トンの屋台を担ぐ氏子組の「サイテクリョー」という掛け声とともに、映像を通じても感じ取れるその場の熱気は、見る者を圧倒します。
御坊祭り2024まとめ
御坊祭は、数ある祭りの中でも特に御坊・日高地方で最も大きなお祭りとして知られています。
この祭りは古くから「人を見たけりゃ御坊祭」と称されるほど、多くの観客を引き寄せています。
祭りは10月1日に幟立てから始まり、3日の肩慣らしを経て、4日の宵宮(宵祭)と続き、5日には本祭が開催されます。
白塗りの顔に隈取を施した子供たちを乗せた四つ太鼓が、町を勇ましく練り歩くのが見どころの一つです。
さらに、和歌山県の無形文化財第1号であり国選民俗芸能でもある「けほん踊り」も披露されます。
この踊りは、生花をあしらった華やかな笠と衣装を纏った踊り子たちが、力強くも洒脱なダンスを展開し、観る者を魅了します。