春の「山王祭」と秋の「八幡祭」が合わさって「高山祭」と呼ばれ、その歴史は16世紀後半から17世紀にさかのぼります。
日本三大美祭の1つである秋の「八幡祭」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されており、毎年10月9日・10日に櫻山八幡宮で行われます。
伝統的な衣装をまとった数百人以上の人々が参加する「御神幸(祭行列)」や、国の重要な有形民俗文化財である「祭屋台」を引く「屋台曳き廻し」、そして1日目の夕方から始まる「宵祭」では、100個以上の提灯が灯された屋台が町を練り歩くなど、多くの見どころがあります。
それでは、詳しく見ていきましょう^^
飛騨高山祭りのスケジュール(日程)など基本情報
「高山祭」とは、春の「山王祭」と秋の「八幡祭」という2つの祭りの総称です。
春の「山王祭」と秋の「八幡祭」は、それぞれ異なる場所で開催されます。
したがって、交通規制や駐車場情報などは各イベントごとに確認が必要です。
秋は、櫻山八幡宮で開催されます。 高山祭の象徴的な要素である屋台は、春には12台、秋には11台という華やかな数の屋台がみれますよ。
【日時】
2024年10月9日:9:00~21:00
2024年10月10日:9:00~16:00
【場所】
櫻山八幡宮
屋台(露店)はあるの?
勿論、あります^^ 高山祭では、通常、100以上の屋台が出店されます。
これらの屋台は、宮川の東側の道路沿いに集まります。
一般的な食べ物としては、焼きそば、たこ焼き、唐揚げ、イカ焼き、ポテトなどが提供されています。
さらに、高山ならではの名物であるみたらし団子や飛騨牛の串焼きなど、特別なメニューも楽しむことができます。 多くの選択肢があるため、お腹を空かせて行くことをおすすめします。
混雑はどうなの?
高山祭りは毎年約20万人の観客が訪れ、京都の祇園祭や秩父の夜祭と共に三大美祭の一つとして知られています。
そのため、県外からも多くの観光客が訪れます。 早朝には場所取りが始まるほど人気が高く、できるだけ早く行くことをおすすめします。
特に近くで見たい方は、早めに到着することが賢明です。 車で来る場合、お祭り期間中は交通規制と通行止めがあり、周辺道路は渋滞する可能性が高いです。
駐車場もすぐに満車になることがあるため、朝早く到着するよう計画しましょう。
高山祭りの春と秋の違い
岐阜高山祭は年に2回、春と秋に開催されます。 この2つの祭りはどちらもからくり屋台が有名ですが、季節以外にも違いがあるでしょうか?
実は、高山祭りは春の「山王祭」と秋の「八幡祭」を組み合わせたもので、それぞれの祭りは異なる神社で行われます。
春の「山王祭」は、旧高山城下町南エリアの日枝神社(山王様)の例祭であり、秋の「八幡祭」は北エリアの櫻山八幡宮の例祭です。
春と秋で開催地域が異なるため、高山の安川通りを中心に左右に分かれています。
両祭りともに、重要な有形民俗文化財である屋台が曳かれますが、春には3台の屋台が「からくり奉納」を行いますが、秋のからくり奉納は「布袋台(ほていたい)」のみです。
1台のからくり屋台と聞くと寂しいかもしれませんが、布袋台のからくりは、唐子人形が空中でブランコのように回転し、布袋和尚の肩に飛び乗る高度な「離れからくり」で、非常に見応えがあります。
さらに、秋の八幡祭には春には見られない「屋台曳き廻し」という4台の屋台が町を巡る行事があります。 夜の巡行の名称も春と秋で異なり、春は「夜祭」、秋は「宵祭り」と呼ばれています。
舞や時代装束の飾りにも、春と秋で違いがあり、春は桜をテーマにした装飾が施され、秋は菊の装飾が特徴です。こうした違いを楽しみに、春と秋の両方で訪れる人もいます。
春は高山の桜が満開で美しい季節と山王祭が重なるため、とても魅力的です。一方、秋は紅葉が早く、天候にも恵まれやすいです。
春と秋に共通して注意が必要なのは、混雑と夜間または寒さに備えることです。
飛騨高山祭りの見どころや魅力
何と言っても、屋台でしょうね。 食べ物とかの屋台ではないですよ^^
からくり奉納
からくり奉納は、櫻山八幡宮の境内で実施されます。 このイベントでは、唯一のからくり人形を持つ「布袋台」と呼ばれる屋台が登場します。
布袋台には、36本の手綱で操られる布袋と男女のからくり人形が備えられています。 これらのからくり人形は、糸で繊細に操作されていますが、実際に見てみると、糸を使っていることがほとんど分からないほどの卓越した技術を披露します。
その繊細かつ大胆なパフォーマンスに魅了され、まるで生きているかのような印象を受けます。また、からくり人形は鉄棒のような綾渡りを巧みに演じ、最終的には布袋の肩と腕に乗る技も見られます。
この巧妙なからくり人形の動きを間近で見る機会は、ぜひお見逃しなく、直接体験していただきたいイベントです。
宵祭
宵祭りは、夜のお祭りで幻想的な雰囲気が魅力です。 各屋台は、およそ100個の提灯を灯して、ゆっくりと町を巡ります。
これにより、漆黒の町並みが提灯の柔らかな光で照らされ、昼間とは異なる雰囲気を楽しむことができます。
飛騨高山祭りへのアクセス
【場所】
櫻山八幡宮
【車】
中部縦貫道 高山ICより約13分
【電車】
JR高山本線 高山駅より徒歩で約20分
駐車場について
駐車場はあります。
少し面倒なのが、市営駐車場が満車になってから臨時駐車場が2つ解放されます。
もう一つの臨時駐車場は朝から解放されています。
それぞれ、説明していきます。
市営駐車場
公式サイトで案内があるので参考にしてみてください。
匠ヶ丘臨時駐車場
【駐車料金】無料
ここは、朝9時から解放されている臨時駐車場です。
ネックポイントとしては、祭り会場から離れていることですね。
会場から離れていることから、無料シャトルバスが随時運行(10分間隔)されています。
そして、市営駐車場が満車になると以下の2つの臨時駐車場が解放されます。
旧高山警察署跡
【駐車料金】1000円
祭り会場まで、徒歩10分程度
旧法務局跡
【駐車料金】1000円
祭り会場まで、徒歩15分程度