弘前公園の二の丸エリアに位置するソメイヨシノは、1882年(明治15年)に元藩士の菊池楯衛によって寄贈・植樹された歴史的な桜です。
これらは日本で最も古いソメイヨシノの一つとされています。
通常、ソメイヨシノの寿命は60年から80年程度とされていますが、弘前公園では100年を超える老木が400本以上存在しており、これは優れた管理技術の結果とされています。
この公園はその美しい桜の景観で知られ、「日本さくら名所100選」にも選出されています。
また、弘前城の天守閣を背景にライトアップされた夜桜は、訪れる人々を魅了します。
さらに、地元弘前発祥の八重桜「弘前雪明かり」は、ソメイヨシノよりも一週間遅れて開花するため、長い期間桜を楽しむことができます。
弘前公園の桜2024開花状況や見頃と満開の時期いつ?
弘前城とその周辺の桜は、通常4月中旬に開花が始まり、4月下旬に最も見ごろを迎えます。
この地域の桜は4月16日ごろから5月3日ごろまで花を咲かせ、ピークは4月19日から4月30日にかけてです。
特に、お濠に散った桜の花びらが水面を覆う「花筏」は、毎年4月の終わりから5月の初めにかけてその美しさを極めます。
2023年には、弘前公園内のソメイヨシノが4月7日に開花し、4月13日から15日に満開を迎えましたが、これは気候によって異なることがあります。
弘前公園ではソメイヨシノ以外にも様々な種類の桜があり、長い期間桜を楽しむことができます。
ヤエベニシダレなどの遅咲きの桜もあり、これらはソメイヨシノの開花よりも遅れて咲きます。
2024年4月14日には、北の郭にあるソメイヨシノの標準木が開花を見せ、予想される満開日は4月18日です。花吹雪や花筏の見頃は、4月21日から4月25日にかけてと予測されています。
最新の開花状況は、弘前市のホームページに掲載されています。
お出かけ前に確認しておきましょう。
弘前市のホームページへ>>
弘前公園桜まつり2024いつから?時間や場所など基本情報
弘前公園は、日本で最も美しい夜桜のスポットの一つとして有名で、多くの人が訪れる桜の名所として知られています。
桜の最盛期に合わせて「弘前さくらまつり」が開催されるのが恒例となっています。
2024年の「弘前さくらまつり」は、桜の開花時期の早まりに対応し、例年よりも早くスタートすることが決定しました。
この祭りは2024年4月12日から5月5日まで、24日間にわたって行われます。
公園の主要エリアである本丸、北の郭、二の丸の一部では飲食が制限されています。
また、公園内を歩きながらの飲食も禁止されているため、来場者は注意が必要です。
ただし、アルコールの持ち込みや宴会の開催は許可されており、訪れる人々が楽しむ機会も提供されています。
【開催期間】
2024年4月12日(金)~5月5日(日)
【有料区域と料金】
有料区域の時間:
本丸、北の郭⇒7:00~21:00(4月12日~22日は9:00~17:00)
弘前城植物園⇒9:00~18:00、入園券販売は17:30まで(4月12日~22日は9:00~17:00、入園券販売は16:30まで)
弘前さくらまつりでは祭りの期間中、弘前城本丸・北の郭と弘前城植物園が有料となります。
有料区域入園料金
【単独券】弘前城本丸・北の郭の1日入園券:
個人 大人(高校生以上)320円 子供(小・中学生) 100円
団体 大人(高校生以上) 250円 子供(小・中学生) 80円
【単独券】弘前城植物園の1日入園券
個人: 大人(高校生以上) 320円 子供(小・中学生) 100円
団体: 大人(高校生以上) 250円 子供(小・中学生) 80円
【弘前城通年券】弘前城本丸・北の郭の年間入園券
個人: 大人(高校生以上) 1,040円 子供(小・中学生) 310円
団体: なし
【共通券】弘前城本丸・北の郭、弘前城植物園と藤田記念庭園の1日入園券
個人: 大人(高校生以上) 520円 子供(小・中学生) 160円
団体: 大人(高校生以上) 470円 子供(小・中学生) 130円
【共通通年券】弘前城本丸・北の郭、弘前城植物園と藤田記念庭園の共通通年券
大人: 大人(高校生以上) 2,090円 子供(小・中学生) 620円
団体: なし
弘前公園の桜2024ライトアップある?
弘前さくらまつりの際には、公園内の桜が日没から22時まで毎晩ライトアップされ、その美しい光景を楽しむことができます。
特に、西濠の春陽橋からは夜桜が照らし出された幻想的な景色が広がっています。
この橋から桜のアーチを抜けて向かう西濠のボート乗り場からも、見事なライトアップが展開されています。
スポットライトと提灯によって華やかに照らされた桜は、周囲の闇を明るく照らし出し、お堀や城の風景を神秘的に彩ります。
春陽橋から水面に映る桜の姿は特に見応えがあり、夜の静寂の中で映えるその美しさは訪れる人々を魅了します。
昼間の公園の様子とは異なる、夜ならではの幽玄で魅惑的な光景が弘前城とその周辺を包み込みます。
弘前公園のこのライトアップは、弘前さくらまつり期間中毎晩行われるため、多くの訪問者がその美を楽しむ機会を得ています。
【ライトアップ期間】
2024年4月12日(金)~5月5日(日)
【ライトアップ時間】
日没~22:00
【ライトアップ強化スポット】
杉の大橋付近、大枝垂れ、護国神社等
弘前公園の桜2024屋台など露店の出店ある?
弘前さくらまつりでは、物産館や武徳殿をはじめ、多彩な屋台や露店が並びます。
出店数は約200店舗に及び、営業時間は朝9時から夜9時までです。
食べ物には津軽そば、からあげ、トルネードポテト、カリカリチーズ、鳥餅、綿あめ、桜だんごなどのおいしいメニューが並びますが、中でも「生姜味噌おでん」と「黒こんにゃく」の屋台が特におすすめです。
黒こんにゃくは特に人気で、100円という手頃な価格で大勢の人が列を作ります。
また、地元特産のりんごをふんだんに使ったアイスクリームも観光客から高い人気を集めています。
エンターテインメントでは輪投げ、マジックハウス、射的、金魚すくい、伝統的なお化け屋敷やバイクサーカス、ゲームセンターなどが設置されており、桜を楽しみながら遊ぶことができるのが魅力です。
さらに、まつり期間中は飲食屋台が中心に出店され、与力番所ではお抹茶と和菓子を楽しむこともできます。
これらは訪れた人々にとって桜の季節をより楽しむための多くの選択肢を提供しています。
弘前公園の桜2024ライブカメラある?
青森テレビが公開しているライブカメラがあります。リアルタイムの桜の状況が分かります。
お出かけ前に確認すると良いと思います。
ライブカメラへ>>
弘前公園の桜2024見どころと魅力
弘前公園は、かつて津軽藩の城であった弘前城の敷地を利用して明治時代に一般に開放された公園です。
JR弘前駅から徒歩で約30分の距離に位置しています。
公園内の本丸周辺と植物園を除く部分は無償で公開されており、日本三大桜名所としても、また夜桜の見事なスポットとしても知られています。
この二重の評価を受けているのは日本でここだけです。
弘前城には、江戸時代から残る天守閣、5つの城門、3つの櫓が今も立っており、これらは国の重要文化財に指定されています。
2015年には、石垣の大修理を行うために天守閣を「曳屋」という方法で一時的に移動させる工事が行われました。
この際、天守閣は約70m北西に移され、その様子は大きな話題となりました。
この移動により設置された新しい展望台からは、普段は見ることができない弘前城の天守閣や岩木山、そして桜が織りなす絶景を堪能することができます。
天守閣が元の位置に戻る工事は2025年に完了する予定です。
弘前城の周辺では、「弘前さくらまつり」が桜の満開時に合わせて開催され、毎年約200万人の来場者で賑わいます。
公園では約2,600本の桜が植えられており、東京ドーム約10個分の広さを誇るこの場所では、様々な種類の桜が長期間にわたり楽しめます。
さらに、公園内のソメイヨシノが開花すると、その美しさが多くの桜愛好家や専門家から高く評価されており、管理技術も日本一と称されています。
ソメイヨシノ以外にも遅咲きの桜が多く、長く花見を楽しむことができるのも弘前公園の特長です。
弘前公園の桜へのアクセス
【場所】
弘前公園
〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1
【電車】
JR「弘前駅」より、徒歩では約30分
最寄りの『JR弘前駅』から弘前公園まで、100円の循環バスあり
【車】
東北道「大鰐弘前IC」より、弘前公園まで、国道7号経由で約30分
弘前公園桜まつり2024の駐車場ある?
有料駐車場と無料駐車場があるので紹介します。
【弘前市役所駐車場】
〒036-8207 青森県弘前市上白銀町1-1
料金:100円/30分(最初の1時間無料)
【津軽藩ねぷた村駐車場】
〒036-8346 青森県弘前市亀甲町61 津軽藩ねぷた村内
料金:1,100円
【富士見橋臨時無料駐車場】
青森県弘前市大字和田町
【岩木橋臨時無料駐車場】
〒036-8278 青森県弘前市樋の口1丁目 岩木川河川敷内
弘前公園桜まつり2024ツアーについて
いくつかあるので紹介します。
阪急交通社
クラブツーリズム
HIS
弘前公園の桜2024オススメ撮影スポット
大人気の弘前公園の桜です。映えるの間違いなしのスポットを紹介します。
ハートの桜
弘前公園内には、二本の桜の枝が天に向かってハートの形を描く珍しい景観があります。
この現象は、桜の枝が自然にハートの形を作っており、上を見上げると桜の花びらがハートのフレームのように見えるため、訪れる人々を魅了しています。
このユニークなスポットは、桜の管理を担当するスタッフが偶然発見し、SNSで話題となっています。
この発見をしたのは、公園管理部の橋場真紀子さんで、2014年夏にこの現象を見つけました。
彼女はこの場所を観光スポットとして市に提案し、当初は歴史的な場所にハートのマークを設けることに対する反対意見もありましたが、結局はインターネット上での反応が良く、さくらまつりのポスターに採用されるなどして人気スポットとなりました。
この「ハートの桜」は毎年ライトアップされ、ロマンティックな雰囲気を楽しむことができます。
ハートの桜がある場所は、天守閣から南内門の脇にある開けた場所で、切り株には「ここからハートが見えるよ!」と案内するハートマークのサインが設置されています。
さらに、2021年5月2日にはこのスポット近くにあるハート型プレートが新しくされました。過去に何度か破損しており、作業員が手作りで修理や作成を行ってきました。
新しいハートプレートは、桜の花びらを描いたピンク色のデザインで、春の桜だけでなく、夏の新緑、秋の紅葉と季節ごとの変化も楽しむことができます。
この隠れた魅力的なスポットを訪れる際は、公園内を散策してその美しい光景を自らの目で確かめてみてください。
花筏(はないかだ)
弘前城の外堀では、桜の花びらが水面に散り、ピンク色の「花筏(はないかだ)」として知られる美しい光景が広がります。
桜が散る季節には、お堀の水面が淡いピンクに染まり、鮮やかな色彩のグラデーションを楽しむことができます。
この時期の弘前公園は、満開の桜も美しいですが、花びらが散る様子も特に秀逸です。
桜が満開を過ぎ、春風に舞い上がる花びらが、外濠の静かな水面をピンクの絨毯で覆います。
外濠の水を堰き止めて作られるこの花筏は、通常「桜の畳」とも称され、水面に漂う花びらが風に流れる様子は、また違った美しさを醸し出しています。
この奇跡的な景観は言葉では表現しきれない美しさを持ち、世界中から多くの観光客を引き寄せています。
桜の季節が終わるころには、外濠には花びらが密集し、「桜の絨毯」としてその美しさを展開します。
弘前の外堀における花筏は、その美しさから人気が高まり、公式サイトには「花筏予報」が設けられるほどです。
散りゆく桜の花びらは雨のように降り注ぎ、外濠全体を華やかに彩ります。
さらに、この美しい水面を泳ぐ鴨の姿も見ることができ、桜の海を漂う様は、まるで絵画のような美しさを誇ります。
この光景は「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」としても選ばれるほどで、散ってもなお美しい東北の桜を象徴しています。
花筏の最も美しい時期は通常、4月の下旬から始まります。
52種類もの桜の品種
弘前公園には約2600本の桜があり、その中にはソメイヨシノやシダレザクラを含む約52種類の桜が存在します。
この桜の歴史は1882年に遡り、当時の藩士である菊池楯衛が1000本の染井吉野を植えたことから始まりました。
公園内の本丸や二の丸、市民広場などでは、八重紅枝垂れなどの八重桜が見られます。
これらの桜は花弁が多く重なり合って咲くため、非常に美しい姿を見せます。
また、本丸入口近くでは、版画家棟方志功によって「御滝桜」と名付けられた壮大なしだれ桜が、滝のように美しく垂れ下がっています。
さらに、ピクニック広場や北の郭には「弘前雪明かり」という遅咲きの珍しい桜があり、満開時には白い花が太陽の光を浴びて輝きます。
「東錦」という牡丹のように花開く遅咲き桜や、ピンクの花びらが重なり合う「関山」というヤエザクラも、公園内の四の丸エリアに見ることができます。
これらの桜が特別に美しい理由の一つは、多様な種類と数が豊富なことに加えて、一本の木に咲く花の数が非常に多いためです。
例えば、ソメイヨシノの場合、樹齢が100年を超える木でも、1つの花芽から4~5個の花が咲きます。
これらの桜の管理は「TEAM桜守」と呼ばれる専門チームが担当しており、チームは樹木医の資格を持つ専門家が中心となっています。
弘前では、りんご栽培で培われた剪定技術を応用した「弘前方式」という独自の管理方法で、桜の健康と美しさを保っています。
日本最古・日本最大幹周のソメイヨシノ
弘前城には、100年を超える歴史を持つソメイヨシノが多く存在し、中には日本で最も古いとされるものもあります。
特に二の丸与力番所から東内門にかけての区間には、120年以上の樹齢を誇る「日本最古」のソメイヨシノがあります。
さらに、緑の相談所の裏手に位置するソメイヨシノは、樹齢約100~120年で、幹周が約5.37メートルにも達する「日本最大幹周」の桜として知られています。
このような長寿の桜が存在するのは、弘前公園が徹底した桜の管理を行っているからです。
りんご栽培の技術を取り入れた管理方法は「弘前方式」と称され、全国的にも高く評価されています。これにより、桜は非常に健康で、見事な姿を保っています。
外堀の「桜のトンネル」
弘前公園では外堀に沿って約2キロメートルに渡って桜が連なり、その中でも西堀の区間では約300メートルの桜のトンネルが形成されています。
このトンネルは桜の枝が頭上を覆うように架かっており、見事な景観を提供します。
さくらまつりの期間中は、ボートを1時間1,000円(税込)で貸し出しており、訪れる人々は水上からの眺めを楽しむことができます。
西堀の両岸に咲く桜が水面に映り、散っていく花びらが水に浮かぶ様子は、特に美しく風情があります。
弘前城と桜のコラボ
弘前城と桜の共演は特に有名で、城の天守閣を背景にした桜の景色が見事です。
この400年以上の歴史を持つ弘前城と桜の組み合わせは、訪れる多くの観光客に愛されています。
弘前公園の桜の本数や種類は?
八重桜、ソメイヨシノ、山桜、しだれ桜、寒緋桜、大島桜、エドヒガンザクラ、カスミザクラ、弘前雪明かり(弘前発祥の八重桜)、など全52品種で2600本の桜を楽しめます。
弘前公園の桜2024まとめ
弘前公園の二の丸エリアに位置するソメイヨシノは、1882年(明治15年)に元藩士の菊池楯衛によって寄贈・植樹された歴史的な桜です。
これらは日本で最も古いソメイヨシノの一つとされています。
通常、ソメイヨシノの寿命は60年から80年程度とされていますが、弘前公園では100年を超える老木が400本以上存在しており、これは優れた管理技術の結果とされています。
この公園はその美しい桜の景観で知られ、「日本さくら名所100選」にも選出されています。