平野郷夏祭りとも言われ、大阪で際立つ規模を持つだんじり祭りが、毎年7月11日から14日までの4日間に渡って、杭全神社で開催されます。
平安時代に悪疫や自然災害を鎮めるために始まった祇園会が、時を経て祭りの形を整え、江戸時代の中頃には現在の形である神輿や太鼓台、だんじりを用いた祭りに発展しました。
この祭りでは9台のだんじりが曳行され、大阪でも特に大きな規模のだんじり祭りとして知られ、毎年30万人以上の人々が集まり、盛大に盛り上がります。
特に14日の御旅所祭では、猿田彦神(通称:天狗さん)が羽団扇で子供たちの頭を撫でることで、良い子に育つとされる伝統があり、その様子は祭りのルート各所で見ることができます。
杭全神社夏祭り2024いつ?時間や場所など基本情報
「杭全神社の夏祭り」は毎年7月11日から14日の4日間に渡って開催されます。
この祭り期間中には、9台のだんじりが引かれ、大阪で最も大規模なだんじり祭りとして知られており、毎年30万人以上の人々が訪れて賑わいます。
【開催日】
2024年 7月11日(木) ~ 14日(日)
【場所】
杭全神社
大阪府大阪市平野区平野宮町2丁目1番67号
杭全神社夏祭り2024屋台など露店の出店ある?
杭全神社の夏祭りでは、国道25号線からJR線沿いに約200メートルに渡り、露店が杭全神社の境内を埋め尽くします。
ここでは、定番のたこ焼きや焼きそば、いか焼き、りんご飴、綿菓子、クレープから、明石焼きやケバブ、かき氷など、多様な食べ物の屋台が50~80店舗ほど出店していて、食べ歩きが楽しめます。
杭全神社の夏祭りの屋台は通常、午前10時から午後10時まで営業していますが、開催期間中は特に夕方5時からの混雑が予想されます。
開催は平日を含むため、最終日は屋台の閉店時間が早まることがありますので、食べたいものは早めにチェックすることをお勧めします。
また、屋台エリアには金魚すくいやヨーヨーすくいなどの遊びも提供されていますし、お化け屋敷も設置されていますので、興味があれば是非体験してみてください。
杭全神社夏祭り2024最寄駅アクセス
【場所】
杭全神社
大阪府大阪市平野区平野宮町2丁目1番67号
【電車】
・JR関西本線「平野」駅より、南東へ徒歩約6分(450m)
・地下鉄谷町線「平野」駅より、市営バス平野宮前で下車 または北東へ徒歩約17分(1.4km)
杭全神社夏祭り2024駐車場
専用駐車場はありません。
公共交通機関の利用をオススメします。
杭全神社夏祭り歴史とだんじり曳行や神輿の御渡りなど見どころ
杭全神社は、素盞嗚尊(すさのおのみこと)を主祭神と仰ぐ、貞観4年(862年)に創建された古社です。
この神社の夏祭りは、平安時代初期に悪疫や自然災害を鎮めるため始められた祇園会から派生し、次第に現在のような祭りの形が整っていきました。
江戸時代には神輿、太鼓台、だんじりが加わり、今日見られる形式になりました。
杭全神社夏祭りは、日々の感謝を神に捧げ、神威を高めるためのもてなしを行うことが目的です。
神輿、太鼓台、だんじりが町内を練り歩くことで、地域に活気をもたらし、神威を高め、御神徳が町に広がるとされています。
祭りの主な日程は以下の通りです:
7月11日と14日には神輿や太鼓台が杭全神社から町内を巡行し、12日と13日には9つの町が所有するだんじりが神社に宮入します。
特に見どころは、7月12日の午後9時45分に南港通で展開される9台のだんじりの壮大な曳行です。
この時だけ全てのだんじりが同時に動き、観衆に圧倒的な熱気を提供します。
もう一つの見どころは、7月13日の午後7時から約4時間半かけて行われるだんじりの宮入です。
この時、宮前交差点から杭全神社大門前までの道のりで、次々とだんじりが神社に入っていく様子は非常に盛り上がります。
そして7月14日の午後3時には、赤留比賣命神社境内および関連する2箇所の寺院で小さな子どもを対象とした御旅所祭が行われます。
この際、猿田彦神(天狗さん)による羽団扇での頭なでが、子供たちの成長を良くするとされ、多くの親子がこの恵みを受けるために訪れます。
杭全神社夏祭り2024まとめ
旧平野郷に属する9つの町がそれぞれのだんじりを引く勇壮な祭りが、杭全神社で行われます。
7月11日と14日には太鼓台が町を巡行し、12日と13日にはだんじりが曳行されます。
14日には特に神輿が町内を渡御します。
この期間中にのみ、全てのだんじりが一斉に動く壮観な光景を目の当たりにできます。
7月13日の土曜日には、9台のだんじりが約4時間半かけて神社に向けて進む様子が観られるのです。