上溝の夏祭りは、市の主要な観光イベントとして「かながわまつり50選」に選ばれており、その起源は江戸時代末期に遡り、200年以上の歴史があります。
この祭りは2日間で約40万人が訪れることから、神奈川県北部で最も大規模な夏祭りとされています。
明治時代には、地元の亀ヶ池八幡宮で各町内の神輿が一堂に会し、神社のお祭りとして執り行われていましたが、戦後に新しい形式に変わりました。
氏子廻りを終えた後、町内会の神輿が上溝本町交差点(旧相模原警察署前)に集まり、上溝商店街を通って渡御が行われるようになりました。
かつては「天王祭り」や「おてんのうさま」とも呼ばれ、疫病などの災厄を避けるために牛頭天王(ごずてんのう)の霊を宿した神輿を渡御することで疫病退散、五穀豊穣、家内安全を祈願していました。
牛頭天王は、京都の祇園にある八坂神社の祭神であり、神道ではスサノオと同一視されています。
夏祭り直前には、地元の亀ヶ池八幡宮で須佐之男命(牛頭天王)に神輿への御霊入れの儀が行われます。
上溝夏祭り2024いつから?時間や場所など基本情報
神奈川県相模原市で夏の訪れを告げる「上溝夏まつり(かみみぞなつまつり)」が、7月27日(土)と28日(日)に開催されます。
この祭りは神奈川県北部で最も大きな夏祭りの一つとされ、神奈川県内で特に人気の「祭り50選」にも選ばれており、長い歴史を持つ伝統的な祭りとして今に受け継がれています。
【開催期間】
2024年7月27日(土)~7月28日(日)
【場所】
上溝商店街通りほか
神奈川県相模原市中央区上溝5丁目
【時間】
宵宮 7月27日(土)18:00~21:00
本宮 7月28日(日)14:30~21:00
公式ホームページはコチラ>>
上溝夏祭り2024屋台など露店の出店ある?
上溝夏祭りは、上溝商店街を歩行者天国に変えて開催されます。
毎年、多くの屋台や露店が通り沿いに出店し、祭りの期間中には合計で約40万人が訪れ、非常に賑わいます。
出店数も豊富で、定番の屋台食品のほか、地元のレストランや洋菓子店が参加することもあります。
また、金魚すくいやヨーヨー釣りなどの遊びも提供され、家族連れには特に楽しめる内容となっています。
夜間は特に混雑し、人気のあるお店には長い行列ができることがあります。
多様な屋台グルメを楽しみたい方や、長い待ち時間を避けたい方は、早めの時間に来場することをお勧めします。
上溝夏祭り歴史や御輿の渡御と山車の運行など見どころ
江戸時代から続く上溝夏祭りは、元々京都の八坂神社に奉納される牛頭天王を本尊とし、古くから「天王祭り」として知られ、毎年7月27日と28日に開催されています。
28日の本宮の日には、地元の八坂神社分社である亀ケ池天満宮に各地区から神輿が集まります。
この祭りはかつて「てんのうさま」と呼ばれ、家内安全、厄病神退散、五穀豊穣を祈願して神輿が渡御されました。
1941年、太平洋戦争勃発前までは毎年行われていましたが、戦後の占領政策により一時的に集団祭りが禁止され、中断されました。
1946年には青年団の尽力により、戦後再開され、天王祭りの神輿と山車が上溝商店街駐車場前(旧相模原警察署前)に集められ、現在の「上溝夏祭り」として新たな形で開催されるようになりました。
この祭りは、上溝商店街を歩行者天国にして行われ、16の地区から成る大人神輿11基と子供神輿8基、山車8台が本宮で巡行されます。
祭りでは勇壮な神輿もみや、宵宮と本宮での山車による民族芸能「山の手囃子」が披露され、合計で40万人が訪れる大盛況となります。
宵宮では山車のみが巡行し、本宮では神輿と山車が共に巡行します。中には200年以上前から使用されている貴重な神輿も存在します。
本宮の式典では、相模原市長による拍子木の合図で一斉に巡行がスタートし、「エイサ、ホイサ」という力強い掛け声とともに練り歩きます。
夜には神輿に提灯が灯され、昼間とは異なる雰囲気を演出します。
特に神輿もみの演技は祭典本部前で力強く展開され、各地区によって異なる神輿の振り方が見せ場の一つです。
演芸ショーや文化展も同時に開催されるので、祭りを一層楽しむことができます。
上溝夏祭り2024アクセス
【場所】
上溝商店街通り
〒252-0243 神奈川県相模原市中央区上溝5丁目1-11
【電車】
JR相模線「上溝駅」から徒歩約3分
【車】
首都圏中央連絡自動車道「相模原愛川IC」から約10分
上溝夏祭り2024駐車場
専用駐車場は用意されていません。
出来るだけ、公共交通機関の利用をオススメします。
上溝夏祭り2024交通規制
祭りの期間中は、てるて通り・まつり通りなどの周辺道路で通行規制がかかりますのでご注意ください。
時間は27日は18:00~21:00、28日は14:30~21:00です。
交通規制の詳細はコチラ>>
上溝夏祭り2024まとめ
上溝夏祭りは、7月下旬の週末に行われ、江戸時代末期から続く伝統と歴史を持つこの祭りは、上溝商店街を歩行者天国に変えて開催されます。
特に日曜日の夕刻から、地元に古くから伝わる神輿と山車が各町内から商店街の本町交差点にある祭典のメインエリアに集結し、神輿の練り歩きと山車の巡行が始まります。
夜が訪れると、各神輿には提灯が灯され、その光が祭りの雰囲気を一層盛り上げ、華やかな光景を創り出します。