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八代妙見祭【2023】いつ?屋台はあるの?歴史など詳細解説

八代妙見祭は、日本三大妙見の一つである八代神社(妙見宮)のお祭りで、ほぼ400年にわたる歴史を持っています。


この祭りには、獅子舞、笠鉾、亀蛇(通称ガメ)、飾馬など、約40の出し物から成る神聖な行列が、八代市内を華やかに練り歩きます。その全長は1,500メートルにも及び、その様子は壮観です。



この祭りの様式は、江戸時代から受け継がれており、2011年には国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。


祭りの前夜、11月22日の御夜には、本町アーケードに笠鉾などの出し物が展示され、伝統的な芸能も披露され、翌日の本番に向けて期待を高めます。


そして、翌日の11月23日には、早朝から神聖な行列が市内を練り歩き、午後には八代神社近くの砥崎河原で全ての出し物が演舞され、祭りのクライマックスを迎えます。


それでは、詳しく見ていきましょう。

八代妙見祭2023いつからいつまで?日程など基本情報

八代妙見祭2023の基本情報は以下の通りです。


【開催期間】
2023年11月22日(水)~11月23日(木・祝)

11月22日は前夜祭と言う位置づけになります。11月23日が祭りの本番になります。

八代妙見祭2023のスケジュール

以下のようなスケジュールが予定されています。


■11月22日
神幸行列(お下り)・御夜
●14:00
八代神社 お下り行列出発
お下りの神幸行列は、神馬、神輿などで構成され、すべての出し物が供奉するわけではありません。
●16:30
本町アーケード通過
●17:00
塩屋八幡宮 お下り行列到着
●17:30~20:30
御夜
お祭り前日に本町アーケード一帯で開催する前夜祭。
笠鉾や亀蛇、獅子などの出し物の展示のほか、ステージでは伝統芸能などを披露したり、食ブースや体験コーナーなど様々な企画でおもてなしを行い、お祭りに向けた盛り上がりを楽しんでいただきます。

■11月23日
神幸行列(お上り)
●7:30
塩屋八幡宮 お上り行列出発(順次)
●8:00~9:30
本町アーケード通過
●8:30~10:30
やつしろハーモニーホール・出町公園 【出し物紹介・演舞】
●9:00~11:30
八代駅前 【出し物紹介・演舞】
●10:30
八代神社 お上り行列到着(順次)
●11:00~13:00
宮地小学校グラウンドに笠鉾、亀蛇、木馬、籠を展示
●12:30~17:00
砥崎河原 【出し物紹介・演舞】
●14:30 ~15:30
妙見中宮で神事(獅子、神馬、神輿)
●19:30~20:30
本町札の辻で獅子舞

八代妙見祭の読み方

意外と知らない方も多いようです。ここで、念のためにおさらいをしましょう
八代妙見祭の読み方は、

やつしろみょうけんさい

と読みます。

混雑や交通規制はどうなの?

お祭り自体の人でも多いですね。ユネスコ無形文化遺産にも登録されているので、注目があるのでしょう。そして、交通規制にも注意が必要です。


思ったように現地につけないとか、帰りに渋滞などがあるので時間に余裕を持って行動するようにしてください。

以下のような交通規制時間があるので注意してください。


●塩屋八幡宮付近
午前6時30分~午前9時
●本町1丁目交差点付近
午前8時~午前10時
●大手町~八代駅付近
午前8時30分~正午12時
●宮地地区(八代神社・砥崎河原周辺)
午前9時~21時

八代妙見祭に屋台はある?

はい、沢山あるので迷っちゃいますよ。佐世保バーガーとか長崎和牛とかの有名料理の出店もあります。


ほかにも、お好み焼きとかタイ焼きとかくじ引きに射的に金魚すくいなどあります。


お子様から大人まで楽しめる屋台が盛りだくさんです。

八代妙見祭にトイレは用意されていますか?

有りますよ。仮設トイレが以下のように6か所あります。

塩屋八幡宮

やつしろハーモニックホール

八代駅

宮地小学校グラウンド

熊本総合病院付属クリニック

砥崎河原 県八代総合庁舎

八代妙見祭の歴史

妙見宮の周辺には、古麓城として知られる八代城が存在し、14世紀以降、八代の中心で政治、経済、文化が栄えました。


この地域には多くの寺院が建ち並び、商工業者が門前町や城下町を形成し、繁栄を極めたとされています。


妙見祭の起源については明確な記録がありませんが、古い文献によれば、約500年前にはすでに神輿や流鏑馬などの祭りが行われていたと考えられています。


現在の神幸行列の原型は、1632年に八代城に入城した細川三斎(忠興)によって形成されました。


三斎は妙見宮を参拝した際、神器に家紋と同じ文様が刻まれていることを発見し、これを奇妙な縁と感じ、神輿や神馬、飾馬などを寄進しました。


これが、約380年前の出発点であり、現在も多彩なイベントが行われている八代妙見祭の源とされています。

八代妙見祭の見どころ

八代妙見祭は本当に個性豊かなんです。ここでは、詳しくその個性や見どころを紹介していきます。

獅子

中国風の鮮やかな赤い毛で飾られた衣装や特別な楽器が特徴です。
元禄4年(1691年)ごろ、城下の著名な商人である井櫻屋勘七が「長崎くんち」と呼ばれる獅子舞を伝えることから始まったと言われています。
この舞台では、雄獅子と雌獅子の二匹が一組を成し、一匹の獅子の内部には二人が入り、息を合わせて踊ります。
子供が獅子に頭を噛んでもらうことは、子供の成長を願う儀式とされ、縁起物としても非常に人気があります。

花奴

奴(やっこ)とは、武士の主君の道具を運ぶ役目を担う人々のことを指します。
八代城の領主が江戸へ参府する際、同行する家臣が江戸花奴の作法を学び、これが奴行事の始まりと言われています。
奴たちは独自の掛け声「せいとこせ とこせい…」に合わせて、領主の着物や立てかけるための「挟箱(はさみばこ)」、傘などを互いに渡しながら、進む姿が特徴的です。

木馬

木馬(きんま)の起源は、1738年に遡ります。この年、八代城の領主である70歳の祝賀のために、家臣の井坂十蔵(いさかじゅうぞう)が5頭の木馬を奉納したことが始まりとされています。
さらに、1800年代後半には、八代城下の商人たちが子供たちが「七五三」を迎える際のお祝いとして、12頭の木馬を奉納していた時期がありました。
木馬は非常に高価なものであったため、明治時代以降、奉納数が1頭に減少しました。
しかし、現在では12頭の木馬がすべて奉納され、毎年子供たちはきらびやかに飾られた木馬にまたがって行進します。

白和幣

白い御幣(ごへい)を手にした、老若男女が一緒に行進します。
白和幣(しらにぎて)の「にぎて」はかつて神に奉納するために使用された麻の布を指しましたが、後に紙に置き換えられました。
この出し物はかつて、女性が唯一奉納者として参加できる催しでした。
いつからこの儀式が行われているのかは正確にはわかりませんが、約250年前の記録によれば、妙見宮周辺の地域住民がすでにこの行列に参加していたとの記録が残っています。

神馬

神馬(しんめ)は、他の飾馬とは異なり、神様のために特別に捧げられる馬で、神事においても極めて重要な役割を果たします。
神馬は代々、八代城の領主が飼っていた愛馬から捧げられ、後には田中町からの奉納が行われ、現在では田中町からの提供がない場合には、希望者の中から奉納されます。
神馬の護衛を担当するのは神馬奉行(しんめぶぎょう)ですが、江戸時代までは八代城の防衛を担当する鉄砲頭(てっぽうがしら)が神馬奉行の役割を果たしていました。

笠鉾(かさぼこ)

笠鉾(かさぼこ)は、行列の際に引かれる山車で、大きな笠の上に人形や造花、鉾、なぎなたなどが飾られています。
昔の人々は、笠鉾に神聖な力が宿っており、神様のお神輿の前を進む際に手を清めたり、お神輿に供することで神様を守ると信じていました。
妙見祭の笠鉾は合計で9基あり、それぞれ繁栄や不老長寿などを願い、お祝いの飾りが施されています。
これらの山車には約200?300個の部材が含まれており、毎年祭りのたびに釘を1本も使わずに組み立てられ、解体され、修理や改造を繰り返しながら、江戸時代後期のスタイルが今に伝えられています。
笠鉾の中で1基だけが特別で、それが「菊慈童」です。
菊慈童は、謡曲「枕慈童」に登場する少年で、菊の露によって700年も若さを保ち続けたと伝えられています。
笠鉾全体には不老不死を象徴する菊の絵が描かれ、頂上には菊の花と少年の人形が置かれています。
菊慈童の笠鉾は由緒が最も古く、昔の八代城下の「宮之町」から出されます。
この町はかつて妙見宮の門前町の一部であり、縁が深いため、笠鉾は必ず妙見宮まで先頭に立って進み、天候が悪くてもお供するという伝統が受け継がれています。

亀蛇(愛称・ガメ)

「ガメ」と親しまれる亀蛇(きだ)は、亀と蛇が融合した想像上の生き物です。
約1300年前、妙見神が中国から船で渡来した際、その乗り物として亀蛇がいたと伝えられ、亀蛇の姿がそのまま祭りに模倣されました。
亀蛇は約300年前から出町から奉納されるようになりました。
その大きさは全長3メートルで、高さと幅が2.5メートルあり、驚くべきことに100キログラム以上もの重さがあります。
亀蛇の中には5人の担ぎ手が1組で中に入り、そのうちの1人が首を操ります。
首を上下左右に振りながら、ユニークな仕草で楽しげに動くその様子は、祭りの中でも最も人気があります。

飾馬(花馬)

八代では、花馬(はなうま)としても知られる飾馬(かざりうま)があります。
かつては八代城から12頭の馬が奉納されていましたが、最近では地域の団体や馬好きな人々、高校の同窓会などによって奉納されています。
11月11日に八代神社で「馬揃い(うまぞろい)」の祝福を受けた後、飾りつけられた馬たちは市内を巡ります。
行列の出発順は、11月23日のお上り行列の当日、朝6時に塩屋八幡宮で行われる抽選で決定されます。
祭りのハイライトとして、砥崎河原で水しぶきを上げながら迫力満点の馬追いが行われ、人と馬が一体となって壮観なシーンが見られます。

八代妙見祭へのアクセス

【場所】
〒866-0802 熊本県八代市妙見町405



【電車】
JR八代駅→徒歩20分
九州新幹線新八代駅」から会場そばの臨時バス停まで、有料シャトルバスを運行
【車】
九州道八代ICから国道3号経由2km10分

駐車場はあるの?

あります。500台/無料(一部有料)