日本の一流の霊山で、紅葉と神聖な雰囲気を楽しめます。
福岡と大分にまたがる英彦山は、古くから修験道の修行の場として知られ、日本有数の霊山とされています。
英彦山神宮の奉幣殿から銅鳥居までの約800メートルの大門筋には、かつて坊舎が建ち並んでおり、中岳山頂には上宮社殿が建ち、山頂へと続く参道は非常に手入れが行き届いています。
毎年、10月下旬から11月中旬にかけて、山頂近くからモミジやカエデなどが美しい紅葉に彩られ、山の麓に向かうほど色づきが遅れるため、長い間その美しさを楽しむことができます。
山頂からは壮大な景色が広がり、下に広がる紅葉を楽しむことができます。
英彦山の紅葉(2023)時期や見頃はいつからいつまで?
英彦山の紅葉は、例年、10月下旬から色づき始め、11月上旬から下旬が時期になります。
しかし、今年は気温の高い日が続いたために10月下旬でも色付きが進んでいません。
見ごろとしては、11月9日頃から11月19日頃が見頃になると予想されています。
英彦山の紅葉の見ごろについては以下でも確認出来るので、お出かけ前にチェックしてみてください。
英彦山の紅葉の現状へ>>
英彦山の紅葉ライブカメラはあるの?
あります。お出かけ前に紅葉がどれくらい進んでいるかをチェックしてみると良いと思いますよ。
せっかくなら、ベストシーズンに行きたいですもんね!
英彦山の紅葉ライブカメラへ>>
英彦山の紅葉(2023)渋滞や混雑はどうなの?
英彦山へのアクセスは通常スムーズですが、紅葉の季節には観光客で混雑します。
特に紅葉のピークとなる週末や祝日は、混雑が予想されます。
多くの訪客が車で訪れるため、駐車場は非常に込み合います。
できれば、平日に訪れることをおすすめしますが、週末や祝日に行く場合は、できるだけ早朝に出発し、余裕を持って到着することをお勧めします。
英彦山の紅葉(2023)の登山で楽しむ
英彦山は中岳、南岳、北岳の3つの山頂から成り、最高峰は南岳です。
各山頂へのアプローチにはさまざまなコースが用意されており、訪れる人のレベルや目的に合わせて選ぶことができます。
多彩なコースが利用可能なため、何度訪れても楽しむことができます。
また、複数の神社など、山岳信仰に固有の見どころが多く、それも魅力の一部です。
今回は、オススメの日帰りの登山コースを紹介します。優雅に英彦山の紅葉をお楽しみください。
銅の鳥居~中岳往復
銅の鳥居(20分)→奉幣殿(60分)→中岳(50分)→奉幣殿(15分)→銅の鳥居
定番コースになります。
英彦山への玄関口である「銅の鳥居」からスタートし、中岳山頂を目指す典型的なコースです。
石段で織り成された参道は風情があり、紅葉と調和して美しい景色が広がります。
奉幣殿まではスロープカーを利用することもできます。
奉幣殿から中津宮までは急な坂道が続きますが、参道には木漏れ日が差し込み、きらめく紅葉に癒やされます。
約40分ほどのハイキングで中津宮に到達します。
中津宮から山頂に向かう道は緩やかな傾斜で、景色も次第に開けてきます。
上宮の神社が見えたら、山頂は目前です。
山頂には広々とした広場が広がっており、秋の英彦山を満喫しながらゆっくり休憩するのもおすすめです。
豊前坊~北岳~中岳往復
豊前坊(65分)→北岳(30分)→中岳(30分)→北岳(55分)→豊前坊
鎖場コース。
豊前坊 高住神社の敷地内から北岳および中岳を目指すハイキングコースです。
このコースは奇岩が点在し、自然の魅力にあふれています。登山道としては整備されていますが、途中にロープや鎖場もあるため、中岳へのコースよりも難易度が高いです。
したがって、無理せず自分のレベルに合わせて楽しむことをおすすめします。
奉幣殿~鬼杉~南岳~中岳
奉幣殿(90分)→鬼杉(80分)→南岳(10分)→中岳
静かなコース。
奉幣殿を出発し、表参道から外れて南岳へ向かう登山道に入ります。
表参道に比べて人通りが少なく、穏やかな山歩きを楽しむことができます。
このコースは往路のみで、中岳山頂まで行き、その後ピストン下山や他の紹介されたコースから下山することも可能です。
途中には樹齢1,200年の巨木「鬼杉」があります。鬼杉から南岳にかけては、急勾配となります。
山腹に広がる赤や黄色の紅葉を楽しみながら登山しましょう。
途中には鎖場もあるので、通過する際には注意が必要です。
英彦山の紅葉(2023)見どころと魅力を紹介
"ひこさん"として親しまれる英彦山は、標高1,199メートルを誇ります。
その景観は、日本百景に選ばれ、日本二百名山にも名を連ねるほど美しい山です。
また、英彦山は、日本三大修験道(山形県の羽黒山、奈良県の大峰山と並ぶ)の1つとしても著名です。
福岡県内で唯一の神宮である英彦山神宮が山の麓に位置し、周辺には多くのパワースポットが点在しています。
霊山である英彦山は、修験道の聖地として知られ、登山者に愛されています。
山道の入り口に立つ銅製の大鳥居は、国の重要文化財に指定されており、その周囲には立派なイチョウの木が広がり、秋には黄金色に輝き、大鳥居の青銅との対比が非常に印象的です。
銅鳥居から続く石畳の階段は長いですが、その間に紅葉を楽しみつつ、ゆっくりと上ることができます。
修験道を辿る感覚に浸り、日常を忘れて自然と一体になり、心身が軽くなるかもしれません。
英彦山の紅葉は特に美しく、非常に人気があります。車でのドライブや登山もおすすめです。
モミジ、カエデ、イチョウブナなどの赤や黄色の葉が美しく、鮮やかな景色を楽しむことができます。
英彦山で販売されている「英彦山がらがら」と呼ばれる、鈴の形をしたお守りは、古くから魔除けとして知られています。
様々な色や形、大きさがあり、可愛らしいお守りです。
英彦山への訪問の思い出として、ぜひお土産にお求めいただきたいアイテムです。
英彦山大権現の紅葉
南側に広がる「英彦山大権現」は、英彦山の美しい紅葉を楽しみながら気軽に散策できる場所です。
この敷地には庭園が広がり、厳かなスポットとしてお社、展望台、鐘楼、観音像などが設けられています。
周辺には温泉施設や飲食店も点在しており、山登りの後に立ち寄るのもおすすめです。
英彦山の紅葉へのアクセス
【場所】
〒871-0701 大分県中津市山国町槻木
【電車】
JR日田彦山線 添田駅より、添田町バス英彦山方面行で約30分。銅の鳥居下車。
【車】
九州自動車道「小倉南インターチェンジ」より国道322号、県道52号経由で約1時間20分。
「八幡インターチェンジ」より県道22号経由で約1時間20分。
大分自動車道「日田インターチェンジ」より国道212号、500号経由で約1時間40分。
「杷木インターチェンジ」より国道211号、500号経由で約1時間15分。
英彦山の紅葉ロープウェイ(スロープカー)
銅鳥居(かねのとりい)の花駅」から「英彦山神社奉幣殿の神駅」まで20分間隔で運行しています。
幸駅(銅鳥居)―――花駅(花公園)―――神駅(神宮奉幣殿)
【料金】 大人往復700円
子供(中学生まで)往復500円
【営業時間】
8:40~17:10 (上り最終16:40)