佐賀の大富豪によって築かれた邸宅内には、国が認定した美しい場所である九年庵が存在します。
この庭園は、9年間をかけて造成されたため、その名前がつけられました。
訪れることができるのは、春の新緑と秋の紅葉の時期だけで、それぞれ数日間限定です。
約6,800㎡に及ぶ豊かな庭園には、モミジやツツジなどが植えられ、秋の美しい景色が楽しめます。
毎年、春と秋に一般公開され、訪れる人々に貴重な風景を提供しています。
それでは、詳細に解説していきますね^^
九年庵【2023】秋の一般公開(紅葉)の基本情報
紅葉が見事な九年庵が秋の一般公開をします。楽しみですね^^
【公開期間】
2023年11月15日(水)~11月23日(木・祝)
【公開時間】
午前8時30分~16時
※午前8時より入園整理券を配布
九年庵 秋の一般公開の入園料は?
入園料という名目ではないですが、料金は必要になります。
500円(高校生以上)
※中学生以下無料
※九年庵本部(もみじの湯)で受付
混雑状況はどう?
1年に9日間しか入園できない名勝なので混雑します。
特に、土日は入園までに2時間~3時間ほど待つこともあります。
比較的混雑が少ないのは、平日の8時から並ぶことですね。
ただ、平日でも団体のツアー客などはち合わせると入園の待ち時間が長くなることもあります。
整理券をもらえれば、出店で食事しながらノンビリ待つことも出来ますし近くの仁比山神社に行くことも出来ます。
いずれにしても、時間にゆとりを持って行動しましょう。
九年庵の紅葉の見ごろは?
例年ですと11月中旬です。一般公開時期と同じです。だからこそ、いつも大混雑します。公開期間が限られているので一気に観光客が来るのは悩み所ですね。
九年庵とは?
佐賀県神埼市に位置する九年庵庭園は、1995年に国によって名勝に指定された美しい庭園です。
具体的な時期は不明ですが、この庭園を築いたのは佐賀県の著名な実業家で、後に貴族院の議員となった伊丹弥太郎という人物です。
伊丹弥太郎は九州の電力会社や鉄道会社で重要な役割を果たし、別荘、庭園、そして茶室を建設しました。
そのため、この庭園はかつての伊丹氏の別邸としても知られています。
「九年庵」という名前は、庭園と茶室の建設に約9年の歳月を費やしたことに由来しています。
その後、庭園は佐賀県に譲渡され、県が管理・維持しています。
約6700平方メートルの広大な敷地には、日本の伝統的な「数寄屋造り」の建物があり、これには茶室や書院が含まれています。
建物は杉皮の土壁、竹格子の小窓、茅葺き屋根など、素材と質感にこだわりが見られます。
庭園は色とりどりの自然に囲まれ、紅葉やつつじなど多種多様な樹木が季節に応じて異なる美しい景色を楽しませてくれます。
特に秋には真っ赤な紅葉と伝統的な日本家屋が美しい風景を創り出し、多くの人々が訪れて楽しんでいます。
この庭園は、自然と建築様式の調和が美しい自然美を提供し、毎年多くの人々に愛されています。
九年庵の紅葉を楽しもう
一般公開時期では、全国から多くの来場者が訪れるため、入場には整理券が必要です。
整理券の配布は午前8時頃から本部テント(もみじの湯駐車場)で行われます。
入場に制限がかかることもあるので、できるだけ早く来園し、早い時間帯の整理券を取得しましょう。
本部から山道を登っていくと、九年庵の受付があり、ここから入園します。
見学コースに従って、九年庵をお楽しみください。
また、九年庵に隣接した「仁比山神社」も紅葉の名所として人気があります。
この神社は山の神や農業の神を祀っており、地元の人々からは「山王さん」と親しまれています。
混雑するのは仕方ないことなので、時間にも気持ちにもゆとりを持って紅葉を楽しむようにしましょう。
九年庵へのアクセス
【場所】
〒842-0123 佐賀県神埼市神埼町的1696
【電車】
JR神埼駅→バス10分、バス停:仁比山神社前下車、徒歩1分
【車】
長崎道東脊振ICから県道31号経由2.5km7分
九年庵に駐車場はあるの?
九年庵のすぐそばには駐車場はありません。吉野ケ里歴史公園臨時駐車場に駐車して頂き(約800台)、シャトルバスにて随時仁比山公園まで送迎。