若草山が全体的に炎に包まれていく様子をご覧いただきます。
この火は、東京ドームの約7倍の広さに広がります。
遠くから見ても、広大な範囲で炎が燃え上がる迫力ある光景が広がります。
炎が燃え続ける時間はおよそ40分間です。
この祭りでは、消防団の協力を得て、安全に開催されています。
山全体が炎に包まれる光景は、普段は見ることができないものです。
東京ドーム7つ分という範囲は想像が難しいかもしれませんが、その圧倒的な迫力は疑う余地がありませんね。
若草山の山焼き2024いつ?場所は?時間やスケジュールなど基本情報
毎年1月第4土曜日に開催。
【開催日】
2024年は1月27日(土曜日)
【場所】
奈良公園内 若草山
奈良県奈良市雑司町
【春日大社境内 飛火野】
御神火奉戴祭: 16時45分~
春日の大とんどより御神火をもらい受けとります。
【春日大社境内 飛火野】
聖火行列出発: 17時05分~
金峯山寺の信者たちと奈良奉行所の役人など、約40人の参加者が、厳かな行進を行って野上神社に到着します。
【水谷 茶屋周辺】
松明点火: 17時25分~
【若草山麓】
野上神社祭典: 17時40分~
山焼きの成功を願い、かがり火が点火されました。
その後、興福寺、東大寺、金峯山寺の僧侶が読経を行い、山の中央にある大かがり火が点火されました。
【若草山一重目山頂】
大花火打ち上げ: 18時15分~
花火は15分程度で、約600発の花火が奈良公園の上空に打ち上がります。
【若草山各所】
山焼き: 18時30分 点火
奈良市消防団の約300人が、約33ヘクタールの広さを持つ周囲が3800mに及ぶ草地を同時に火をつけます。
■若草山焼き催事
消防団出発式典
17時~17時20分
若草山焼き奉納演奏
・15時45分~16時30分
・18時15分~19時00分
鹿せんべいとばし大会
12時30分~15時00分
エントリー受付
12時~14時30分
参加費
300円
おもてなしホットドリンクの販売
13時00分~19時00分
若草山の山焼き2024オススメ穴場の観覧スポット
若草山の山焼きを楽しむためのおすすめの観賞スポットがいくつかありますので、紹介させていただきます。
平城宮跡
奈良県奈良市二条大路南3丁目5-番1号
「平城宮跡」は、近鉄奈良線の大和西大寺駅から歩いて約20分の場所にあり、奈良で人気の観光スポットです。
この広大なエリアからは、美しい若草山の景色を楽しむことができます。
この場所には、歴史的な建造物である第一次大極殿や朱雀門などが複数あり、奈良の歴史を代表する見どころとなっています。
奈良公園から少し離れているため、混雑を避けてゆったりと鑑賞できます。
若草山は奈良公園全体に比べれば小さいですが、朱雀門や第一次大極殿の近く、第二次大極殿跡からは素晴らしい景色を眺めることができます。
特に、朱雀門とのコラボレーションや花火との対比は、多くの写真愛好家に魅力的な要素となっています。
大和西大寺駅周辺に位置する「ならファミリー」という商業施設の屋上からも、山焼きを楽しむことができます。
この観賞スポットは広々としており、多くの人に愛されています。
過去には整理券が配布された年もあるほどです。
■アクセス
●電車
近鉄 奈良線 大和西大寺駅中央口から、徒歩約20分
近鉄 奈良線 新大宮駅から 徒歩約20分
●車
大阪方面より、第二阪奈有料道路 宝来IC出口より約10分
京都方面より、京奈和自動車道 木津IC出口より約25分
名古屋方面より、西名阪自動車道 天理IC出口より約25分、郡山IC出口より約20分
【駐車場】
有料の県営駐車場があります。
県営駐車場へ>>
奈良公園の春日野園地・浮雲園地
〒630-8212 奈良県奈良市春日野町23-2
奈良公園内の春日野園地と浮雲園地は、若草山を近くから見ることができる場所で、特に浮雲園地は奈良国立博物館周辺から東に位置し、春日野園地は浮雲園地の北に位置しています。
この両園地は、若草山の素晴らしい景色を楽しむための有名なスポットとして知られています。
■アクセス
JR・近鉄奈良駅から奈良交通バス
市内循環バス(外回り)で「東大寺大仏殿・春日大社前」下車後、徒歩約15分
大池周辺
〒630-8053 奈良県奈良市七条2丁目
大池は、薬師寺の東西の塔と若草山の美しい景色を楽しめる、おすすめの場所です。
若草山の山焼き2024交通規制と混雑
約10万人の観光客でごった返すのである程度の混雑は覚悟をしましょう。
また、交通規制もあるので特に車で行く場合は注意が必要です。
交通規制の最新情報は以下で確認が可能です。
交通規制の詳細へ>>
若草山の山焼き2024見どころや花火について
若草山は奈良の象徴であり、その山頂からは奈良公園や市街地を一望し、遠く生駒山まで眺めることができます。
この山は奈良公園の東に位置し、標高342mの穏やかな丘陵地帯で、芝生で覆われた緩やかな斜面が特徴です。
春から秋にかけて、この山は訪れる人々に大変人気があり、山頂まではおよそ30~40分のハイキングが楽しめます。
特に3月の第3土曜日から12月の第2日曜日までは、観光客で賑わいます。
1月の第4土曜日には、「若草山焼き」と呼ばれる、奈良の伝統的な行事が開催されます。
このイベントは奈良の初春を告げるもので、若草山の三つのピークの一つ、鶯塚古墳の近くで行われます。
この行事の起源は、古くは山頂の古墳付近に現れる幽霊を鎮めるためとされ、人々は火を使ってこれを祓う習慣がありました。
江戸時代後期には、この行事は地元の重要な寺院や奈良奉行所の監督のもと行われるようになりました。
今日では、春日大社、興福寺、東大寺が合同でこの伝統を守り、鎮魂や慰霊、そして奈良全体の防火と平安を祈る行事として広く認知されています。
冬の夜空を明るく照らす若草山焼きは、毎年10万人以上の人々が訪れる光景です。
この行事は「御神火奉戴祭」という儀式から始まり、春日の大とんどから神火を受け取ります。
17時を過ぎると、厳粛な行列が始まり、神火は水谷神社を経由し、山麓の野上神社まで運ばれます。
松明に火が点けられた後、無事な山焼きを祈る祭典が行われます。
点火の瞬間には、奈良県内で珍しい10号玉の花火が打ち上げられ、これが山焼きの開始の合図となります。
奈良市の消防団約300名が参加し、法螺貝やラッパの音を合図に、若草山に火が放たれます。約33ヘクタールに及ぶ草地に炎が広がり、その壮大な光景は多くの観客を魅了します。
ピークは点火から約30分後で、その後火は徐々に小さくなり、約1時間後には火はほぼ消えます。
若草山の麓では、関連する行事やプレイベントが日中に行われます。
聖火は春日大社から行列を組んで運ばれ、鹿せんべい飛ばし大会など、多くの楽しいイベントが開催されます。
若草山の山焼きなぜ?歴史と理由
若草山の年次火災儀式の起源に関しては、様々な説が存在します。
特に注目されているのは、約260年前に遡る話です。
この話では、東大寺と興福寺との間の土地の争いが、若草山の斜面を燃やすことで解決されたとされています。
この出来事が、現代まで続く儀式の始まりとされています。
その他の理由としては、
●江戸時代に、毎年1月に山を焼かないと不運が訪れるという信仰が広まり、地域住民が山火事を引き起こしていたこと
●無分別な行動が原因で起こった火事が、周囲の寺院や神社に被害を及ぼしたため、東大寺、興福寺、そして奈良奉行所が関与して、山を定期的に焼くようになったこと
●鶯塚古墳の霊を慰めるため
●春の新芽が良く育つようにするため
などが挙げられます。
この行事は、古くから続くもので、初春の訪れを告げる伝統的なものとなっています。
若草山の山焼き2024まとめ
若草山の山焼きは山焼きの祭りで、大規模な山焼きを体験できます。
このイベントは非常に迫力があり、近くで見ると遠くから見るのとはまた違った魅力があります。
さらに、山焼きの前には花火も打ち上げられるので、一度見る価値がある素晴らしい思い出になるでしょう。
ぜひ、足を運んでみてください。