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京都祇園祭【2024】いつから?日程や有料観覧席に山鉾巡行ルートと屋台にアクセス(行き方)など詳細情報

京都で行われる八坂神社の主要な祭事、祇園祭平安時代初期にその起源を持ちます。


869年、日本各地で流行した疫病を鎮めるために始まった「御霊会」という儀式が始まりであるとされています。


この儀式では、66本の矛を使用して、その矛に悪霊を移し、町の汚れを清めることが行われました。



この矛の数は、当時の日本の国の数を象徴していました。


時代が進むにつれて、矛の数や規模は大きくなり、室町時代には現在見るような豪華で巨大な形式へと発展しました。


特に注目されるのが、色鮮やかな装飾が施された山鉾巡行で、これは祇園祭の中でも特に見どころの一つです。


応仁の乱などの歴史的な出来事により中断されることもありましたが、その開催回数は1,000回を超えるほどです。


2009年には、「京都祇園祭の山鉾行事」がユネスコ無形文化遺産に登録され、2014年には祭りが前祭と後祭に分けられる形で再開されました。


また、大船鉾が巡行に復帰し、2022年には約200年ぶりに後祭の鷹山も巡行に復帰しました。


このように京都の市民に支えられ、長い歴史を持つ伝統が今に受け継がれています。

京都祇園祭2024いつかから?時間や場所にちまき販売など基本情報

京都で7月を迎えると、祇園祭が始まります。訪れるなら、この壮大な祭事を見逃さないでください!


7月1日の夜からは、祇園祭独特の二階囃子の音「コンチキチン」と各山鉾町での祇園囃子の練習の音が響き渡ります。


祇園祭は7月1日の「吉符入(きっぷいり)」から31日の「疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)」まで、一か月にわたってさまざまな行事が繰り広げられます。


この祭りでは、ちまきの販売や宵山山鉾巡行、花笠巡行などが主な見どころです。


ちまきは前祭が7月13日から16日、後祭が7月20日から23日まで販売されます。


宵山は前祭が7月14日から16日、後祭が7月21日から23日に行われ、山鉾巡行は前祭が7月17日、後祭が7月24日に開催されます。


2024年の祇園祭は以下のように開催されます。

日程: 2024年7月1日(月)から2024年7月31日(水)
開催場所: 八坂神社および京都市
住所: 京都府京都市東山区祇園町北側625

祇園祭では多くの行事が予定されており、毎年多くの見どころがあります。主要なスケジュールは上記の通りです。

 

祇園祭2024日程やスケジュール】
●山鉾建て(前祭): 7月10日~14日
23基の山鉾が、釘を使用せずに荒縄で結びつける伝統的な技法「縄絡み」で組み立てられます。

ちまき販売(前祭): 7月13日~16日
この期間には、厄除けのちまきが販売され、購入者は山鉾に登る特典が与えられることもあります。インターネットでの授与も可能です。

宵山(前祭): 7月14日~16日
特に7月15日と16日は、四条通烏丸通が歩行者専用区域となります。

●屏風祭(前祭): 7月14日~16日
山鉾町の住民が自宅の屏風や家宝を道に面して展示します。


山鉾巡行(前祭): 7月17日
ルートは9時に四条烏丸を出発し、四条河原町、市役所、烏丸御池、新町御池を経由します。

神幸祭(神輿渡御): 7月17日
18時頃から八坂神社を出発し、御旅所へ向かいます。
ちまき販売(後祭): 7月21日~23日
この期間もインターネットでの授与が可能です。


宵山(後祭): 7月21日~23日
後祭の宵山では歩行者天国は設けられません。


●日和神楽(後祭): 7月23日
22時から御旅所で祇園囃子が演奏されます。

山鉾巡行(後祭): 7月24日
9時30分に烏丸御池からスタートし、四条烏丸に戻ります。

●花傘巡行: 7月24日
10時から八坂神社を出発する行列があります。
巡行後、八坂神社の舞殿で舞踊が奉納されます。v
還幸祭(神輿巡行): 7月24日
17時頃、御旅所を出発し、八坂神社へ戻ります。

●神輿洗: 7月28日
四条鴨川で中御座の神輿が洗浄され、20時頃には八坂神社へ戻ります。

●疫神社夏超祭: 7月31日
八坂神社の鳥居に茅の輪が設置され、参拝者は茅の輪くぐりを行います。

京都祇園祭2024屋台など露店の出店ある?

宵山」とは、祇園祭で行われる山鉾巡行の前日に開催されるイベントで、7月17日と24日の山鉾巡行の直前の3日間を指します。


祭りの雰囲気は夕方から一層盛り上がり、祇園囃子のリズミカルな「コンチキチン」という音色とともに、山鉾に掲げられた駒形提灯が灯され、祭りの熱気が最高潮に達します。


特に7月15日と16日は、四条通りの八坂神社から堀川までが歩行者天国となり、17:00から23:00までの時間帯は特に賑わいます。


この2日間、露店や屋台が多く出店し、にぎやかな雰囲気を楽しむことができます。


また、16日の宵山では函谷鉾の「提灯落し」という見逃せないイベントが行われます。


祇園囃子のテンポが速まりクライマックスに達すると、突如として提灯が一斉に落とされ、観客を驚かせます。


後祭には歩行者天国や露店の設置はありませんが、幻想的な雰囲気を楽しむことができ、異なる魅力があります。


さらに、宵山期間中は各山鉾町の旧家や老舗で「屏風祭」が開催され、伝統的な屏風や美術品が展示され、訪れた人々は町衆の文化や暮らしを垣間見ることができます。


宵山は、祇園祭の中でも特に華やかで、前祭では山鉾巡行に参加する全23基の山鉾が展示され、後祭ではそれに参加しない山鉾もあるため、規模が異なります。


屋台や露店は、主に7月15日(宵々山)と16日(宵山)に烏丸通り、室町通り、新町通りの3か所で開かれ、各通りは異なる時間帯に活気づきます。

烏丸通り(四条通り北側):18:00~23:00
新町通り(四条通りを挟んで南北):9:00~23:00
室町通り(四条通りを挟んで南北):9:00~23:00

屋台が最も活気づくのは11時頃からで、この時間帯には四条烏丸から河原町にかけて歩行者天国となります。


八坂神社近くでは、メイン会場より混雑が少ないため穴場スポットとなっており、ゆったりと散策することができます。

京都祇園祭2024の有料観覧席チケットいくら?購入方法も

山鉾巡行の日には京都が非常に混雑し、観光客で賑わいますが、快適に観覧するための有料観覧席が設けられています。


これらの席はインターネットやコンビニエンスストアで購入することができます。


また、旅行会社が提供するツアーパッケージを利用すると、有料観覧席が含まれているオプションがある場合が多いので、事前に調べてみると良いでしょう。

【チケット販売開始日】
2024年6月11日

【「前祭」「後祭」山鉾巡行
一般席(最前列):6,000円、(2列目以降):4,100円
まなび席(最前列):11,000円、(2列目以降)9,000円
プレミアム観覧席(17日のみ)

【観覧席設置場所】
「前祭」山鉾巡行御池通河原町通新町通 南北両側)
「後祭」山鉾巡行御池通河原町通寺町通および烏丸通高倉通 南北両側)

【販売枚数】
前祭: 約10,000枚
後祭: 約3,600枚

【販売方法】
■ネット販売
チケットぴあ
ローチケ
イープラス

■コンビニ販売
セブン-イレブン
Pコード 653-530(前祭)653-531(後祭)
ローソン(ローソンストア100除く)
Lコード:58359(前祭)/58360(後祭)
ファミリーマート

京都祇園祭2024山鉾巡行・花笠巡行のルートと見どころ

京都の祇園祭では、多彩な行事が連日開催されますが、中でも目玉は山鉾巡行(前祭と後祭)、宵山(前祭と後祭)、花傘巡行となっています。


とりわけ、京都市内を巡る壮大な山鉾(山車)の光景は見応えがあります。


山鉾巡行は、前祭が7月17日、後祭が7月24日にそれぞれ水曜日に開催されます。


この行事は、街の不浄を払い、祇園祭の祭神である八坂神社の神様が通る道を清める目的があります。


注目すべきは、華やかな山鉾とその「辻回し」という技術です。


山鉾は、屋根が山の形をしており、長刀や鉾で飾り付けられた豪華な装飾が施されています。中には500年以上の歴史を持つものもあります。


これらの山鉾は「動く美術館」とも呼ばれ、平安時代の絵巻物を彷彿とさせます。


全33基中29基が重要有形民俗文化財に指定されており、7月17日には23基、7月24日には11基が市街地を練り歩きます。


辻回しは、重い山鉾を竹を敷いた地面で人力で回す迫力ある技です。


中には約12トンの重さを持つ山鉾もあり、車輪が滑るように水を撒きながら、担ぎ手や引き手の声に合わせて徐々に方向を変えます。


山鉾が90度回転して新たな方向に向かう様子は、観客にとっても壮大な光景で、拍手喝采が起こります。


「迂回場所」は四条河原町交差点、河原町御池交差点、新町御池交差点で、早い時間からの場所取りが競われます。


猛暑が続く中、祇園祭期間中は特に暑くなるため、帽子やタオルの準備が推奨されます。


新町御池では、長刀鉾に乗るお稚児さんが見られる瞬間もあります。33基の山鉾には、唯一生稚児が乗っており、それは小学校低学年の子どもです。


さて、山鉾巡行のルートを見てみましょう。


前祭では、7月17日に長刀鉾がくじ取らずの先頭で23基の山鉾が都大路を進みます。


山鉾の進行順はくじで決まりますが、長刀鉾は毎年先頭で、これが「くじ取らず」と呼ばれる所以です。


2024年7月17日 山鉾巡行(前祭)の巡行経路や通過時間の目安は以下の通りです。

9:00 四条烏丸出発
9:45頃 河原町四条
10:30頃 河原町御池
11:20頃 新町御池到着


後祭の山鉾巡行は7月24日に行われ、11基の山鉾が前祭とは反対の順路で巡行します。


2024年7月24日 山鉾巡行(後祭)の巡行経路や通過時間の目安は以下の通りです。

9:30 烏丸御池出発
10:05頃 河原町御池通
10:40頃 四条通河原町通
11:20頃 四条烏丸到着

花傘巡行とは、前祭と後祭が統合された後、山鉾巡行(後祭)の代用行事として誕生した行事で、山鉾巡行(後祭)と同日の7月24日に行われます。


子ども神輿を先頭に、芸子さんや舞妓さんが乗った挽き車、花車、鷺踊りの面々ら総勢1000人が行列して、京都市内を歩きます。


花笠巡行のルート(順路)と通過時間の目安は以下の通りです。

9:30 下京中学校成徳学舎
10:00 四条烏丸
10:30 四条河原町
11:00 八坂神社

詳細は公式サイトへ>>

京都祇園祭2024のアクセス(行き方)

【場所】
八坂神社
京都府京都市東山区祇園町北側625



【電車】
JR京都駅から市バスで約15分、祇園で下車
京阪電車祇園四条駅で下車、徒歩で約8分

【車】
名神高速京都東ICから約20分

京都祇園祭2024の駐車場

専用駐車場は用意されていません。交通規制もあるので、出来るだけ公共交通機関を利用しましょう。

京都祇園祭2024の人出と混雑状況

祇園祭には年間で約180万人の訪問者が集まり、特に宵山の前祭りの日には一日で35万人ほどが訪れることがあります。


特に夜間は人出が多くなるため、混雑を避けたい場合は、平日の昼間に訪れることを推奨します。

京都祇園祭の歴史と由来

祇園祭の起源は、約1100年前の869年(貞観11年)に遡ります。


この時代は平安時代で、京都をはじめとする地域で疫病が流行し、多くの命が失われました。


この疫病を鎮めるために、京都の祇園社(現在の八坂神社)で疫病退散を祈る祇園御霊会(ごりょうえ)が初めて行われたのが祇園祭の始まりとされています。


疫病を悪霊の仕業とみなし、当時の日本に存在した66の国々にちなんで、66本の鉾を立てて霊を慰める儀式が行われました。


1467年の応仁の乱をはじめとする内乱により京都が荒廃し、祭りが中断されることもありましたが、桃山時代から江戸時代にかけて再び盛り上がりを見せ、山鉾の装飾が豪華になりました。


時を経て、祇園祭は多くの変化を遂げながらも、広く愛され続け、今や日本を代表するお祭りの一つとして、その「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されるほどの重要性を持っています。

祇園祭の読み方

念のために確認しておきましょう。

祇園祭の読み方は、

ぎおんまつり

と読みます。

京都祇園祭2024まとめ

コンコンチキチン、コンチキチン。音楽が響く中、7月の京都は祇園祭に染まります。


祇園祭は八坂神社の年中行事で、7月1日の吉符入から31日の疫神社夏越祭まで、約一ヶ月間にわたり様々な催しが続きます。


この期間、京都は伝統的な祭りの活気に満ち溢れます。


特に盛り上がるのは、7月17日の前祭と24日の後祭で行われる山鉾巡行です。


これらの日には、多くの観光客や地元の人々が集まり、祭りの雰囲気に浸ります。


また、山鉾巡行の前夜祭も人々で賑わいます。


この一ヶ月間、京都は祇園祭の祭事で生き生きとし、八坂神社は中心となって多彩な行事を展開します。


祭の中でも、7月17日と24日の神輿渡御と山鉾巡行は見どころの一つで、その美しさは世界に認められ、「京都祇園祭の山鉾行事」としてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。